【5月29日予想】今日は石油・石炭製品が狙い目?原油価格下落などでリスク回避ムード、円高進行。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/26 18:55

大きく変動する可能性も

*前日の値動き*
5月26日の日経平均は前日比126円29銭安となり、1日を終えました。
午前中は25日の米原油先物相場が下落したことで投資家心理が悪化、工業、輸送用機器、窯業などが売られました。
主要国首脳会議の開催を目前に控えていることもあり、午後には売り圧力がさらに強まりました。


*為替相場の動き

一方、26日大引け後の為替は15時13分時点では1ドル=111円45~46銭と、前日17時時点に比べ37銭の円高・ドル安水準で推移しています。
日経平均の下落に連動して円高が進行、米原油先物相場の下落も投資家のリスク回避ムードを強め円買いを促したもようです。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、29日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。
ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○鉄鋼(前週比+1.36%)
○建設(同+0.99%)
○ガラス・土石製品(同-0.39%)
○石油・石炭(同-1.33%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、石油・石炭製品はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、5月26日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している石油・石炭製品は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想