“神経質かつ不安定な動き”が基本 - ただ“仕掛け的な動き”が入っても不思議ではない…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/05/26 10:55

◆“底堅さ”目立つも、“抜け切る”には至らず

※ご注意:予想期間は5月27日と表示されていますが、本日(5月26日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「FOMC議事録後の下落は往き過ぎ」との見方が優勢となった昨日は、比較的底堅さが目立ちました。
“112円ライン突破”を再び窺う場面も見られているなど、ドル円は堅調な動きを見せています。
もっとも“抜け切る”には至っておらず、“材料難から動意薄”は続いています。

◆新たなポジション構築は手控えられやすい…?

“トランプ大統領のロシア関連疑惑再燃”の可能性が燻る中、今週末から米英は3連休(29日はメモリアルデー/スプリングバンクホリデーで休場)となります。
このため“新たなポジション構築は手控えられる”可能性が高く、原油やNYダウ、米10年債利回りを睨みながら“神経質かつ不安定な動き”というのが本日も基本となります。

◆それでもいつ“仕掛け的な動き”が入っても不思議ではない…!?

しかし“米利上げ観測(日米金利格差拡大への思惑)”が息を吹き返しつつある中、徐々にではありますがこれをテーマにした“ドル買い・円売り”が再開しつつあるのも事実です。
先日から記すように、112円台は“事実上の真空地帯”と見られるだけに、仕掛け的な動きが入っても何ら不思議ではありません。

明確に突破できれば“買い戻しが加速しやすく”、押さえ込まれると“抜け切れないを印象付ける”という分水嶺が112円ライン…。
週末でもあり、前記した“神経質かつ不安定な動き”が基本ということになりますが、それでもやはり“戻り売りではなく、押し目買い”で臨みたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.787(5/11~5/18の61.8%戻し)
上値4:112.493(100/20日移動平均線、20週移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:112.299(5/11~5/18の50%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:112.113(5/24高値)
上値1:111.957(5/25高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:111.830
下値1:111.505(5/25安値、ピボット1stサポート)
下値2:111.394(5/18~5/24の38.2%押し)
下値3:111.263(50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値4:111.173(5/18~5/24の50%押し、週足・一目均衡表先行スパン上限、ピボットローブレイクアウト)
下値5:111.000(大台、5/18~5/24の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:22 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想