節目目前で一服の想定 株価水準は違っても、日米の株価は連動している?

著者:市原義明
投稿:2017/04/24 19:11

日経平均とNYダウがそろって25日線を回復しそう

25日(火)の日経平均は、節目を目前にして上昇一服の想定です。

24日(月)の日経平均は、フランス大統領選挙の結果が波乱なしになったため、大幅続伸になりました。

しかしながら、東証1部の売買代金は先週末よりも減少しましたし、新興市場は値下がり銘柄が多くなりましたから、日経平均の上昇が目立つ指数先行の上昇でした。

物色動向からは投資家心理が強気に大きく傾いたともいいにくい結果でしたから、明日に朝鮮人民軍の創設85年を控えて北朝鮮リスクがくすぶっている様子が見られました。

ただし、フランス大統領選挙の結果は欧米株式市場の方が大きく反応すると考えられるため、欧米株高では日経平均を売り込みにくくなるのではないかと思われます。

NYダウは今晩に100ドル以上の大幅上昇になると、25日線を奪回します。3月21日の大陰線で25日線を割り込んで以来、およそ1ヶ月ぶりの変化です。

株価水準が違うので日経平均だけが下がっている印象なのですが、NYダウが25日線を割り込んでから日経平均も3月22日に25日線を割り込んでいますから、調整のタイミングとしては一緒と考えられます。

日経平均が25日線を回復し、おそらく今晩のNYダウも25日線を奪回するのだと思われます。ともに1ヶ月程度の調整が完了し、次の展開に移る可能性が出てきたと考えられそうです。

一方、日経平均は今回の下落が始まった直前の高値が3月13日の19656円、安値が4月17日の18224円で、下げ幅に対する半値戻しは18940円です。

心理的な節目が19000円と考えますと、いったんは株価が抵抗する水準でしょう。戻り売りをこなすタイミングだと考えられるため、明日は節目手前までの上昇に留まる想定です。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想