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注目のフランス大統領選挙!「まさかの坂」に要注意!

“Brexit”の影響を凌駕する“Frexit”!その可能性は?

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注目のフランス大統領選挙(第1回投票)が、23日(日)に予定されています。
その注目ポイントは、EU圏第2位の経済大国フランスに、“極右”もしくは“極左”政権の誕生、ないしはその台頭が見られるのか否か。

現時点におけるフランス大統領選挙主要候補者5名(マクロン氏、ルペン氏、フィヨン氏、メランション氏、アモン氏)の主張と立ち位置を表した図について、右上図をご覧ください。

今回の第1回投票のポイントは、繰り返しながら「反EU」を掲げるルペン氏(極右・国民戦線)とメランション氏(極左・左翼党)の勝利や台頭※に集約されます。
(※5/7に予定される第2回大統領選挙への進出のこと)
両人の勝利・台頭は、まさに「Frexit」(フランスのEUからの離脱)の可能性が高まることとなり、EU圏を支える屋台骨であるフランスのEUからの離脱のインパクトは、英国のEU離脱(Brexit)を遥かに凌ぐと言えるでしょう。

特に、トランプ大統領誕生の原動力となった、世界的な潮流である「ポピュリズム(大衆迎合主義)」「反グローバリズム」「反エスタブリッシュメント」が存立する中、その“受け皿”として台頭してきた国民戦線・ルペン氏の躍進には大いに警戒が必要ですが、個人的には「反EU」とともに、NATO(北大西洋条約機構)やIMF(国際通貨基金)からの離脱・脱退を主張し、マルクス的唯物史観(一部には“トロツキスト”との見方も)を持ち、フランス革命時に恐怖政治を用いて独裁権力を行使した革命指導者・ロベスピエールを崇拝しているというメランション氏の台頭(※)の方が、世界の政治・経済に大きなインパクトを与えるのではないかと考えています。(※5/7に予定される第2回大統領選挙への進出のこと)

昨年11月時に行われた米大統領選挙も然ることながら、その前の6月に行われた英国のEU離脱(Brexit)を問う国民投票においても、事前の世論調査がアテにならないことはこれら結果を見ても明らかであり、よって不確実性は常のものと捉えた方が無難と言えます。

24日(月)の東京時間にはその選挙結果が明らかになることもあり、結果次第では大きなボラティリティ(変動)が発生する可能性もあるため、大いに注意が必要です。

この選挙結果は、ユーロのみならず、米ドル/円やその他クロス円、そして株式市場や債券市場にも影響を与えかねないだけに、「まさかの坂」に対して警戒を怠らないようにすべきでしょう。

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津田隆光 (つだたかみつ)

M2J 市場調査部 チーフアナリスト