【3月28日予想】今日は建設業が狙い目?日経平均は1カ月半ぶりに1万9000円割り込む= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/03/28 03:28

為替の円高進行が重石に

*前日の値動き*
3月27日の日経平均は前日比276円94銭安となり、1日を終えました。
前週末24日の米国市場でダウ工業株30種平均が下落したほか、トランプ米政権による政策運営の不透明感が高まり外国為替市場で円高が進行、主力の大型株がほぼ全面安となり1カ月半ぶりに心理的節目となる1万9000円を下回りました。


*為替相場の動き

一方、27日大引け後の為替は15時04分時点では1ドル=110円27~28銭と、前日17時時点に比べ106銭の円高・ドル安水準で推移しています。
米下院で医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案採決が見送られ、トランプ政権の先行き不透明感が高まったことでリスク回避ムードが強まり、米国債の買いと円買い・ドル売りが優勢となりました。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、28日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○鉄鋼(前週比-3.76%)
○ガラス・土石製品(同-3.05%)
○石油・石炭(同-2.29%)
○建設(同-1.30%)


※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、建設業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、3月28日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している建設業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想