【2月28日予想】トランプ大統領の議会演説を前にリスク回避が加速

著者:西村剛
投稿:2017/02/27 23:47

積極的にリスクをとる投資家は少ないか

27日の日経平均株価は、
前日比176円7銭安の19,107円47銭で引けました。

米ドル為替が円高に進行したことで、
輸出関連株を中心に売り優勢で推移しました。


直近の株式市場は、トランプ大統領の行動で、
良い意味でも悪い意味でも値動きが荒い相場展開となっています。

トランプ大統領が期待を持てる発言をすれば株価は上がり、
失望するような発言をすれば株価が下がる、

といったトランプ次第の相場と言えます。


トランプ大統領が期待を持てる発言をし、
それに反応して株価が上がっている状態は、

まだ上昇相場が続いている証と言えるでしょう。

これが仮に下落相場に突入している場合には
どんなにトランプ大統領が期待を持てる発言をしたとしても、

株価の反応は薄く、軟調に推移するでしょう。

そういった意味では、現時点では
米国大領領選挙後のトランプ相場は継続していると言えそうです。



日本時間2月28日夜にランプ米大統領が議会演説を行う予定です。

そこで、新たな過激発言等が出る可能性もあり、
議会演説直前はリスク回避の動きが広がりそうです。

よって、28日の日経平均株価は、
「下落して引ける可能性がある」と判断しました。


なお、議会演説次第で、世界の株式市場が
大きく変動する可能性があるでしょう。

良好な演説内容であれば株価が大きく上昇し、
期待はずれの演説であれば、株価は大きく下落します。

重要イベントの前後は、リスクが高く、
過度に投資資金を投入すると、
不用意に損失を被る恐れがあります。

いつもよりもキャッシュポジションの比率をあげるなどして、
少しでもリスクを減らすことを意識する必要があるでしょう。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想