【2月28日予想】今日は鉄鋼業が狙い目?円高進行で外需株など売られる。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/02/27 19:04

リスク回避の動きは継続

*前日の値動き*
2月27日の日経平均は前日比176円07銭安となり、1日を終えました。
朝方は週明けの東京外国為替市場で円相場が一時、111円台後半まで円高・ドル安に振れたことで輸出企業などが売られ、景気動向の影響を受けやすい鉄鋼や非鉄など素材株にも売りが出ました。
後場は円高推移に一服感が出て下げ幅が縮小しましたが、4日続落となっています。


*為替相場の動き

一方、27日大引け後の為替は16時21分時点では1ドル=112円17~18銭と、前日17時時点に比べ55銭の円高・ドル安水準で推移しています。
早期の米利上げ観測の後退を背景に米長期金利が低下したことや、28日のトランプ米大統領の議会演説が具体性を欠き米株式投資家などの失望を誘うとの思惑から、先回りした円買い・ドル売りが先行しました。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、28日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○石油・石炭(前週比-0.30%)
○建設(同-0.58%)
○ガラス・土石製品(同-1.52%)
○鉄鋼(同-2.35%)


※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、鉄鋼業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、2月28日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している鉄鋼業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想