意識は上方向に向きやすくなりつつある…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/02/21 10:43

◆動意薄は継続 - 米国市場休場

※ご注意:予想期間は2月22日と表示されていますが、本日(2月21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“売られ過ぎ”から幾分戻したものの、想定通り“膠着”しました。
1日の値幅は50銭に届いておらず、米国休場(プレジデント・デー)を背景にした動意薄は続いています。

◆ただ本日は“流動性回帰”+“米税制改革案への期待”が高まりやすい…?

しかし本日は“米国が休場明け”となることから、流動性は回帰すると見られます。
そしてトランプ大統領の議会演説(通常の一般教書演説に該当)を来週(28日)に控える中、「2-3週間以内に驚くべき税制案を発表」への思惑が高まりやすいと考えるのが自然です。
先週末に台頭したリスク回避姿勢は後退しつつあり、“売られ過ぎ”の調整もまだ十分とはいえません。
タカ派発言が続くFRB要人の講演も、本日は相次いでいます。

◆マーケット環境が悪化した印象もなし…

オーダー状況を見ると、昨日同様“113.30-50円にドル売りオーダー”が厚みを増す中、背中合わせで“ストップロスのドル買いオーダー”が観測されています。
さらに下値を支えるドル買いオーダーは“112.60-40円⇒113.10-00円”へと切り上がっており、“意識は上方向に向きやすくなりつつある”と考えることが可能です。

まだ“レンジから脱却”できたわけではありませんが、マーケット環境が悪化したという印象は特にありません。
連日の史上最高値更新を見せるNYダウの“休み明け商状確認”という作業は残ることになりますが、“押したところは買い拾い継続”、そして本日に関しては“113円半ば突破はついていく”と見たいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.055(2/15~2/17の61.8%戻し、大台)
上値4:113.780(2/15~2/17の50%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:113.600(日足・一目均衡表基準線)
上値2:113.500(2/17高値、2/15~2/17の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:113.270(20日移動平均線、2/20高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.110
下値1:113.000(大台)
下値2:112.794(2/20安値、ピボット1stサポート)
下値3:112.616(2/17安値、ピボット2ndサポート)
下値4:112.378(2/7~2/15の76.4%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値5:112.026(20週移動平均線、大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:00 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想