【1月24日予想】米政策の世界経済への影響懸念から売り先行。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/01/23 18:59

短期的には様子見ムードか

*前日の値動き*
1月23日の日経平均は前日比246円88銭安となり、1日を終えました。
軟調に推移した主要因として、20日のトランプ米大統領の就任演説が経済政策の具体性を欠いたことや保護主義的な主張が目立ったことなどから、世界景気への悪影響を警戒した売りが優勢となったことが挙げられるでしょう。


*為替相場の動き

一方、23日大引け後の為替は15時07分時点では1ドル=113円25~26銭と、前日17時時点に比べ1円54銭の円高・ドル安水準で推移しています。
円高に向かった要因として、20日の米大統領就任式でトランプ氏が米景気刺激策への具体的な内容に言及しなかったことで、投資家らが主要通貨に対するドルを売ったことが挙げられるでしょう。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、24日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○鉄鋼(前週比+4.20%)
○石油・石炭(同+1.40%)
○ガラス・土石製品(同-0.82%)
○建設(同-2.57%)


※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、建設業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、1月24日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している建設業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想