今週の【特異日&変化日】カレンダー (1月23日-27日)

配信元:株探
投稿:2017/01/22 07:00

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(1月16日-20日)】

 前週は「2勝8敗」のマイナス特異日であった16日(月)に日経平均は192円安と大幅に反落。この日は辛うじて1万9000円大台は維持したものの、翌17日(火)は281円安とさらに売られ、約1ヵ月半ぶりに1万9000円台を割り込みます。英国のEU強硬離脱に対する警戒感や円高が嫌気され、リスク回避の売りが重石となりました。

 17日が「7勝3敗」のプラス特異日であったにもかかわらず急落したことで相場の先行きに暗雲が兆しましたが、18日(水)に80円高と反発し踏み止まります。さらに「7勝3敗」の特異日にあたる19日(木)は177円高と続伸し、1万9000円大台を3日ぶりに回復します。週末20日(金)も65円高と確り。終えてみれば、前週は特異日の分布通りの「週前半安、週後半高」の展開であったといえます。

 一目均衡表の変化日から振り返ると、マイナス特異日の16日(月)に16年12月30日安値から基本数値9日目、9月5日高値-11月9日安値の対等日、3月14日高値-8月12日高値の対等日が集中。これも週前半の下げを大きくした一因となったのかもしれません。

 なお、20日(金)にはトランプ氏の米大統領就任式が執り行われましたが、式典の開始が日本時間21日午前1時半であったため、日本市場への影響は翌週に持ち越されることになります。

【今週(1月23日-27日)】

 今週は1月24日(火)が「8勝2敗」、25日(水)が「7勝3敗」のプラス特異日にあたっています。週央に向けて順調な推移を期待したいところですが、26日(木)は「2勝8敗」のマイナス特異日であり、一筋縄にはいかない気配が漂います。

 また、プラス特異日の24日(火)に、3つの一目均衡表変化日が集中していることには注意が必要かもしれません。この日には16年8月12日高値-11月1日高値、同年8月26日安値-11月9日安値、同年1月21日安値-7月21日高値の対等日が訪れます。また、マイナス特異日である26日(木)は16年12月30日安値から基本数値17日目にあたっています。

 なお、スケジュール面で注目すべきイベントは、27日(金)の米国10-12月期GDP発表、同日から始まる中国春節(~2月2日)といったところですが、焦点となるのはやはり大統領就任式を通過した市場がどのような反応をみせるかに尽きます。これ次第で前述した変化日の捉え方も大きく変わってくる可能性があります。

△【特異日 7勝以上 】
 1月24日(火) 8勝2敗
 1月25日(水) 7勝3敗:貿易統計

▲【特異日 7敗以上 】
 1月26日(木) 2勝8敗:米新築住宅販売、翌27日に米GDP

 【一目均衡表:変化日】
 1月24日(火) 8/12H-11/1H、8/26L-11/9L、1/21L-7/21H
 1月26日(木) 17(12/30L)

※1月26日の17(12/30L)はこの日が16年12月30日安値(L)から一目均衡表の基本数値17日目にあたること意味する。また、24日の「8/12H-11/1H」は16年8月12日高値(H)から11月1日高値(H)の日柄の対等日の到来を意味する。

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