◎欧米外為市場サマリー：トランプ発言受け１１２円後半の大幅なドル安

　１７日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、１ドル＝１１２円６３銭前後と前週末１３日に比べ１円８０銭強の大幅なドル安・円高。ユーロは、１ユーロ＝１２０円６５銭前後と同１円１０銭強のユーロ安・円高だった。

　ニューヨーク市場は１１３円３０銭前後で取引が始まった。この日、英国メイ首相が欧州連合（ＥＵ）単一市場からの撤退を表明したが、「最終案は議会で採決にかける」との発言を受け、ハードブレグジットへの懸念が後退し、英ポンドは急反発した。一方、トランプ次期米大統領はウォール・ストリート・ジャーナルに対して中国人民元の下落を意識したうえで「ドルは強すぎる」と発言。これを受け、ドル高への警戒感が強まり、ドル安・円高が進行。米長期金利低下やＮＹダウの下げを背景に一時、１１２円６２銭までドルは売られた。

　ユーロは対ドルで１ユーロ＝１．０７１２ドル前後と同０．００７０ドル前後のユーロ高・ドル安だった。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）