【1月18日予想】海外投資家の売り強まり1万9000円割れ。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/01/17 18:47

リスク回避の動きが加速も!?

*前日の値動き*
1月17日の日経平均は前日比281円71銭安となり、1日を終えました。
1万9000円を下回るのは昨年12月9日以来、およそ1カ月半ぶりのことです。
軟調に推移した主要因として、20日のトランプ次期米大統領の就任式や、日本時間17日夜のメイ英首相の欧州連合離脱に関する演説を控え、ヘッジファンドなど海外勢が持ち高調整の売りを出したことなどが挙げられるでしょう。


*為替相場の動き

一方、17日大引け後の為替は15時40分時点では1ドル=113円42~43銭と、前日17時時点に比べ65銭の円高・ドル安水準で推移しています。
日本時間17日に行われるメイ英首相の演説が近づくにつれ、投資家のリスク回避姿勢が強まったことで持ち高調整の円買いが出たと見られます。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、18日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○石油・石炭(前週比+1.16%)
○鉄鋼(同-1.17%)
○ガラス・土石製品(同-1.98%)
○建設(同-3.70%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、建設業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、1月18日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している建設業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想