トランプ次期大統領のツイッター

著者:木村佳子
投稿:2016/12/07 22:40

トランプ政策で中国の米国企業の今後はどうなる?

なんでもすぐさまツイッターに投稿されるトランプさん。
日本時間12月7日21時にはテレビのインタビューを受け、楽しんでおられるようです。
(以下、トランプさんのツイッターより転載)
Donald J. Trump ‏@realDonaldTrump · 24 分前
I will be interviewed on the @TODAYshow at 7:30. Enjoy!

が、リンク先のTODAYメディアでは、男性キャスターから
「トランプさん、あなたはなぜ、今年の6月に持ち株のすべてを売ったんですか?」と聞かれています。これに対してトランプさんは「だって、勝つと思ったからです」と回答。

大統領ともなれば利益相反の恐れがあるため、ボーイングやビサなどの持ち株を売却し、身辺をきれいにしておこうとしたのでしょう。

アメリカでファイナンスの世界で長く仕事していた人に言わせるとトランプさんは経営者としてはちょっと「えげつない」こともあったようです。また過去のトランプさんの不動産や事業取引にゴールドマンサックスがずいぶんかかわっていたとも。

来年1月20日に大統領就任式で演説した後、お金がらみのいろいろな話が取りざたされる可能性はないのでしょうか。何しろ世間は「億万長者」の大統領の資産がどうなっているか、興味津々です。ウォールストリートの記事はそのあたりを示唆しているような気がします。

男性キャスターはまたなんでもツイッターに投稿してしまうトランプさんについても質問。
世界各国が大統領のツイッターを公式声明より先に気にしなくてはならないかもしれないとは、前代未聞の事態ですよね。

さて、トランプ次期大統領は中国の米国企業に「くたばれ」とツイートしているそうです。アップルやマクドナルドにとっては今後の戦略に多少は影響があるかもしれません。また、一時、中国国内の日本企業店舗が攻撃されたような事態がアメリカ企業で起こるリスクも考えておかなければなりません。

ちなみに中国側はトランプ氏の出方を目下は観察中とか。
「金持ちの名誉欲から大統領になりたかっただけで、あまりに窮屈だと途中で職を投げ出す可能性がある」との見方もしているようです(参考・現代ビジネス記事)

一方、アメリカの金融業界にとってはトランプ氏の対中・強硬路線は好ましい面があるようです(ロイターのリンクをご参考にしてください)

既成の政治家ではないだけに手の内がわかりにくいトランプさん。当面、様々なニュースから目が離せませんね。


配信元: 達人の予想

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