プーチン安倍会談に暗雲?

著者:木村佳子
投稿:2016/12/03 06:48

プーチンは安倍日本スルーしてトランプ・プーチノミクスに舵を取る!

12月1日にロシアを訪問した日本の岸外務大臣。
その岸氏に二時間待ちの洗礼を浴びせたロシアのプーチン氏。

岸氏は安倍首相の親書をもって訪ねてきている客人なのだから、12月15-16日の安倍首相との会談に何らかの「華」を作る気があるなら、こんな対応はまずしないはずです。

それがこの対応。すなわち、「クリントン大統領が誕生していたのなら、安倍カードは必要不可欠であったけど、プーチンを偉大な大統領とエールを送ったトランプ氏が大統領になった以上、もはや安倍カードは必要なし」とのサインなのです。

何故なら、プーチン氏は2018年のロシア大統領選挙で4選を目指しているので、安倍首相に譲歩した形になる北方領土返還に応じる必要はなく、それよりロシアの国益を拡大できそうなトランプノミクスに乗ったほうがマシ。

トランプ氏とプーチン氏の当面のターゲットはズバリ石油だろうと思います。

よって12月15-16日の安倍・プーチン会談はさしたる成果なし。
安倍氏のメンツをつぶさない程度の談話程度の内容になるでしょう。

関連銘柄の取り扱いは慎重に判断すべきところ。
石油価格は次第に上昇傾向を強めていく可能性があるので弱気は禁物ですが、安倍・プーチン会談不調となればプレミアムが剥落しそうな銘柄ならこの先、勝算があるかどうか精査が必要です。

企業を判断するときは自分自身が利益成長率から安倍・プーチン会談による期待プレミアムを引き算した適正値で見極めたいですね。




配信元: 達人の予想

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