【10月24日予想】大台達成で利益確定売り優勢。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/10/22 20:33

大台達成で利益確定売り優勢

*前日の値動き*
10月21日の日経平均は前日比50円91銭安となり、1日を終えました。
前日まで5日続伸し、その流れを引き継いで朝方は買いが集中したものの、引けにかけて売りが優勢となりました。
軟調に推移した理由として、節目となる1万7000円を上回り目標達成感や過熱感が意識されたこと、来週以降本格化する4~9月期決算を確認したいという意識から様子見ムードが高まったことなどが挙げられるでしょう。


*為替相場の動き

一方、21日大引け後の為替は15時52分時点では1ドル=103円92-93銭と、前日17時時点に比べ20銭の円安・ドル高水準で推移しています。
鳥取県で震度6弱の地震が発生するとリスクオフ姿勢から一時売りが優勢になりましたが売り一巡後は反発、今晩は目立った経済指標の発表がないこともあり値動きは小幅にとどまっている様子です。

21日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○銀行(前週比+3.17%)
○電気(同+2.00%)
○ガス(同+2.00%)
○保険(同+0.15%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。

中でも、保険業はここ1週間の上昇率が比較的低めなので、
これから人気化の兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、10月24日のスタンスは【小幅ながら下落する】と予測します。
中でも、直近の上昇率が比較的低めな保険業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想