【10月3日予想】「ドイツ銀行の破綻懸念」が2月暴落の再来の引き金に!?

著者:田村祐一
投稿:2016/10/01 18:01

悲観的な相場も視野に

30日の日経平均株価は、
前日比243円87銭安の16,449円84銭で引けました。

米国株式市場でドイツ銀行株が急落し、
投資家のリスク回避の動きが加速しました。


直近の相場は、

米大統領候補者のテレビ討論の内容[27日]→プラス材料
ドイツ銀行の破綻懸念[28日]→マイナス材料
石油輸出国機構(OPEC)の減産合意[29日] →プラス材料
米国株式市場でドイツ銀行株が急落[30日]→マイナス材料

といったように好悪材料が入り乱れています。

プラスとマイナスの材料にあわせて、
日経平均株価も300円前後、日々動いています。


日ごとに材料が変化することで、
株式市場は上昇と下落を繰り返していますが、

米大統領候補者のテレビ討論会の内容や、
石油輸出国機構(OPEC)の減産合意は一過性の材料に過ぎず、

これだけで株式市場の上昇が継続する可能性は低いでしょう。

むしろ、株式市場にとって極めて重要な問題である
「ドイツ銀行の破綻懸念」は当面根強く残ると想定します。


週明けの株式市場も、リスク回避の動きが続く可能性が高く、
トレンドは下向きであると想定します。


以上から、30日の日経平均株価は、
29日の上昇に対する反動から

「下落して引ける可能性がある」と判断しました。



このような状況下では、
「この局面で利益を出そう」というスタンスはとても危険と考えます。

過度に運用資金を投資にまわすと、
不用意に損失を被る危険性が高くなります。

運用資金を平常時の3分の1に減らしたり、
保有中のポジションを少しずつ解消するなどして、
リスクを下げる動きをとることも必要だと考えます。

また、新たに逆張り買いする場合にも、
いつもよりも買い付け代金を下げるなどして、
リスクを低くするように心がける必要があるでしょう。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想