[9月28日版]【大幅安となる】米大統領選、まだ油断は禁物か?

著者:中原良太
投稿:2016/09/27 22:16

【米大統領選、まだ油断は禁物か?】

9月27日の日経平均は大幅高という展開となり、1日を終えました。東証一部の業種別で見ると、全33業種中値上がりした31業種、下落したのは2業種にとどまりました。また、日経平均は前日比139円37銭高となりました。

9月27日の日本株市場は、安い寄り付きから始まりました。米大統領選のテレビ討論が始まり、模様眺めムードが強まった様相です。

一方、午後に入ってからは、テレビ討論はクリントン氏有利と伝えられたことが買い手がかりとなった様子。マーケットはこれを好感し、日本株市場は一気に反発となりました。

ただし、私自身は、リスクが解消されたかと言えば、まだそうではないと考えています。当たり前の話ですが、まだ結果が決まっていない以上、リスクは残されています。先のイギリスEU脱退なども、でも、市場が翻弄されたことは忘れてはいけない教訓でしょう。この考えは、先の一件もあり、投資家達の心にも、深く根付いているかと思います。

そう考えると、まだまだ日本株市場は買い控えが続くのではないでしょうか。このような状況では順調に値上がりしてきた銘柄ほど、反落となるおそれが強まります。こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

【ここ1ヶ月で急伸した業種別株価指数】
◯ その他製品(前月比+10.02%)
◯ 電気・ガス業(同+9.97%)
◯ 石油・石炭製品(同+9.18%)

以上の3業種については、直近の急伸もあり、短期的には利益確定されやすい状況だと考えられます。短期的な反落には要注意です。

27日21時11分現在でCMEは対日経平均比-274円。横ばいの動きを続けています。何らかの買い手がかりが出ない限り、上昇は難しいかもしれません。9月28日以降は、この流れのまま、相場全体は反落へと動きそうです。急落する可能性も踏まえ、今のところは、あまり資金を投入せず、様子見したいところ。9月28日のスタンスとしては、【大幅安になる】と弱気で臨みます。

では、9月28日も1日、引き締めて行きましょう!
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想