[8月30日版]【大幅安となる】日本株急伸、一旦は利益確定が優勢となるか?

著者:中原良太
投稿:2016/08/29 22:01

【日本株急伸、一旦は利益確定が優勢となるか?】

8月29日の日経平均は大幅高という展開となり、1日を終えました。東証一部の業種別で見ると、全33業種中値上がりした30業種、下落したのは残りの3業種でした。また、日経平均は前日比376円78銭高となりました。

8月29日の日本株市場は、先週末のFRB議長講演による円安進行もあり、大幅高という展開となりました。ただし、東証一部の売買代金は約1超8000億円止まりとなっており、薄商いの感は否めません。市場参加者が少ない今、大きな上昇があったとしても、続伸への期待感は乏しいとも考えられるでしょう。

夜間にも特に目立った続伸の材料が出てきていないことを考えると、30日以降は、一旦は利益確定の流れへと転じる可能性が懸念されるでしょう。相場が軟調な時期には、今まで上昇してきた銘柄から売られていく可能性が濃厚です。よって、いままで順調に値上がりしてきた銘柄については、注視しておく必要があるでしょう。これらの業種は真っ先に利益確定されると考えられますので、安易に追いかけ買いしたくないところです。

ちなみに、ここ1ヶ月で急伸している業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月で急伸した業種別株価指数】
◯ 鉄鋼(前月比+7.14%)
◯ 鉱業(同+6.00%)
◯ 卸売業(同+3.78%)

以上の3業種については、直近の急伸もあり、短期的には利益確定されやすい状況だと考えられます。短期的な反落には要注意です。

29日21時6分現在でCMEは対日経平均比-27円。わずかに下落しています。何らかの買い手がかりが出ない限り、上昇は難しいかもしれません。8月30日以降は、この流れのまま、相場全体は反落へと動きそうです。急落する可能性も踏まえ、今のところは、あまり資金を投入せず、様子見したいところ。8月30日のスタンスとしては、【大幅安になる】と弱気で臨みます。

では、8月30日も1日、引き締めて行きましょう!
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想