今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2016/07/27 15:27

今夜から明朝の注目材料は

東京市場のドル/円は、日本政府の経済対策に絡んだ報道に振り回されて、104円台後半から106円台半ばまで上昇したのち105円台前半へ押し戻されるという荒っぽい展開でした。欧米市場に入る前に、まずは注目イベントを確認しておきましょう。

7/27(水)
17:00 ユーロ圏6月マネーサプライM3
17:30 英4-6月期GDP・速報値
21:30 米6月耐久財受注額
23:00 米6月住宅販売保留指数
23:30 EIA週間原油在庫統計
27:00☆米FOMC政策金利発表
※☆は特に注目の材料


本日最大の注目イベントは米FOMCです。今回は、経済・金利見通しの発表もイエレンFRB議長の会見もない声明発表だけのFOMCで、利上げの可能性はほぼゼロとなっています。焦点の声明については、このところの経済指標の好結果を受けて、ある程度明るいトーンが見込めそうですが、それでも次回(9月)利上げを示唆するほどのタカ派声明にはならないとの見方が一般的です。例えそうでも、市場の耳目を集める一大イベントにつき、無風通過の可能性は極めて低く、ドル/円もそれなりの反応を示すと見られます。声明発表後の株式市場の反応にも気を配っておきましょう。

(欧米時間のドル/円予想レンジ:104.500-106.700円 )
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想