リスクオン加速もドル円は横ばい

著者:川島寛貴
投稿:2016/05/31 20:48

MSCIに中国株が組み入れ!?

本日は東証一部の売買代金が2兆8,000億円と久しぶりの活況。

これには、国際的な株価指数MSCIの採用銘柄の入れ替えに伴うまとまった売買が取引終了間際に集中したからのようです。
これに昨年も噂のあった『中国A株が組み入れられる』という期待が高まっているようで、オセアニア通貨は堅調。
もし、中国A株がMSCIに採用されると数兆円規模のインパクトがあるそうです。

豪ドルでは直近のレンジ(0.7150-0.7250)の上限まで上昇しており、豪ドル円も同じく78.00-80.50円のレンジの上限に達しています。

しかし、ドル円の高値は111.34円と月曜日の高値を越えられずにいます。
本日は月末ということもあり、輸出企業のドル売りが上値を押さえているのかもしれませんが、あまり雰囲気は良いとはいえませんね。

本日のロンドンフィックスに、大きなドル買いが持ち込まれるとの噂があるようなので、恐らくそれまでは堅調に推移。
過去のこういったケースを思い返してみると、大抵何事もなく通過し相場が下落してしまうことが多いような気がします。

それを先取りするかのように、欧州市場は軟調に推移。今晩はNY市場が休み明けということもあり、寄り付きで大きく動く可能性が高まります。

現在のドル円の上昇は、4月の日銀の追加緩和期待で上げてきていることと似ていると感じますが、その時よりもドル円は弱い状態。

先週なかなか超えられなかった110.50円を越えてきて上昇トレンドが継続していますが、早い段階で高値を更新してこないと再び急落に巻き込まれるような気がしてなりません。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想