更新:2009年6月3日
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
・分類 :財務
・名称 :株主資本当期純利益率
・よみがな:かぶぬししほんとうきじゅんりえきりつ
・英語名称:ROE(Return On Equity)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼ 内容
株主資本に対し、いかに効率よく株主に帰属する利益である当期純利益を創出できたかを示す指標のこと。
この指標は、ROA(Return On Assets)と同じく効率性を示す指標のひとつで、ROEが高い企業は限られた資源である株主資本を、より効率的に活用し利益を生み出しているといえる。
▼ 算出式
ROE(%)=純利益÷株主資本(期中平均)×100
▼ 用途
株主資本を、より効率的に活用し利益を生み出している企業の選定に用いる
▼ ちょっと難しい話
デュポンシステム(米大手化学メーカーのデュポン社が開発した経営管理指標の体系)を用いると、どのようにすればROEを高められるかが分かります。ROEを分解すると、次のような式となります。
ROE=純利益÷株主資本
純利益 売上高 総資産
=―――――×―――――×―――――
売上高 総資産 株主資本
右辺の3つはそれぞれ、売上高当期純利益率、総資産回転率、そして財務レバレッジとなり、ROEを向上させるには利益率を上げる、総資産の回転率を上げる、財務戦略において負債比率を上げる(自己資本比率を下げる)、以上の3つの方法により向上させることができるといえます。
企業経営においては効率性を高めることが重要ですので、利益率を高めることや回転率をあげることについて異論はないと思います。
一方で財務レバレッジを高めることについては同じ総資産の額であれば、借金が多いほうがよいということになります。
つまり、効率性を考えるのであれば、無借金経営が必ずしもよい訳ではないといえるでしょう。
しかしながら、財務レバレッジを高めることは倒産リスクを増やすことにもなり、総じて借金の多い企業は金利が高くなりますので、借金を闇雲に増やせといっているわけではありません。
企業は適正な株主資本比率(負債比率)を考え経営しているはずです。
また企業が自社株買いを行うことがありますが、なぜ自社株買いを行うのかというと、ROEの場合だけで考えると、余剰資金で自社株を買うことにより分母の株主資本を圧縮できるため、それに伴いROEは上昇し、より効率的な経営ができるためです。
また、ROEが向上した、あるいは悪くなったと議論することは簡単ですが、このデュポンシステムは企業の経営戦略を読み解くのに適しているといえます。
何が原因で対象企業のROEが変化したのかを分析する際に、デュポンシステムにより分解された指標を読み解くことができ、ROEがどのような要因によりあがったのか、その企業は他社と比較してどのような点に重きをおき戦略を行っているのかなどがわかります。
これまで以上に株主を意識した経営を求められているため、株主の投下した資本に対し、どれだけのリターン(利益)をあげたのかがわかるこの指標は経営者にとって最も重要な指標のひとつであるといえるでしょう。
▼ 関連キーワード・類義語
* 自己資本当期利益率
* 株主資本利益率
* Return On Equity
* 株主資本当期純利益率
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。
会員登録はこちら →
ログインはこちら →