タグ:養老孟司 のブログ

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  • この書籍の途中で、ヒトを解剖する風景が書かれている。自宅に安置していた大御所の遺体の顔と、数日前に行った火葬式で骨になった大御所を思い出した。明るく送り出そうと前々から思っていたとおり、哀しみのような感情はほとんど湧き上がってこなかった。それよりも、今までに頂いてきた大御所からの愛情に十分すぎるほど満たされており、満足感の方が無限大に大きく感じられた。 現代は都市化が進んでいると、著者は書いている。都市化という... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 
    登録日時:2019/05/01(04:02)  
  • 最近ではマヨネーズは健康にイイという流れになっているが、少し前までは太るので食べるべきではないとされていた。どっちの説が本当なのか定かではない。 マヨネーズが大好きだというそのスコティッシュフォールドは、誰がどー見ても、太っている。やっぱり、マヨネーズは太るという説が正しいのだろうか。 そのスコティッシュフォールドは、どうやら鎌倉に住んでいるらしい。名前をマルというらしい。マルの写真がかなりな枚数、載っている。... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 
    登録日時:2018/12/15(18:53)  
  • ネコにまつわるオモロイ話を知った。 ひとつ目は人からの又聞きなのだが、あの佐藤優がどーも、かなりの愛猫家らしく、現在、そのネコが死んだときの墓を探していて、しかも、優自身が死んだときに、その墓で一緒に眠りたいのだという。 最終的に、そのネコの墓がどこになるのか、オイラは妙に気になるのだった。 ふたつ目は、文豪・谷崎潤一郎の話。この人はどーしょーもないくらいエロ爺だったのみならず、やはりこれまた、どーしょーもない... ...続きを読む

    タグ:愛猫家 谷崎潤一郎 養老孟司 島田雅彦 
    登録日時:2018/01/07(01:00)  
  • 「気に入らない部分があったら、炭で消してくれ」 オイラがヤクザに待ち伏せされて、結果、懲戒免職になるのを待ちながら藤沢警察にブチ込まれていた頃、新聞の要所は、すべて炭で真っ黒になっていて読めなかった。 「いやー、戦前は憲兵とか厳しくって、ホントそーだったんだからな」などと書きつつ、著作を書いたのは養老孟司なのであった。 もうずいぶん前に読んだのだけど、仕事で使うデータベースの復旧作業に追われるオイラは、今になっ... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 遺言。建長寺 三島由紀夫 虫塚 
    登録日時:2017/12/19(03:04)  
  • 木屋町でひとりで飲んでいて、そのときは翌日の予定があったので、一二時くらいに帰ろうとしたのです。ホテルが京都駅のそばだったので、歩いて帰ろうと。 近くもないけれど、歩けなくもない距離ですから、私はよく歩いて帰りました。 その日は寒くて、高瀬川のふちを歩いていたら、肩にガーンとぶつかってきた人がいた。 「こっちが酔っ払っているからって、ぶつからなくてもいいじゃないか」と思って振り返ったのです。 すると肩幅が広くて... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 京都の壁 
    登録日時:2017/06/02(01:31)  
  • 以前住んでいた街にある床屋でボーズにしてきたあと、散策していると、いつの間にか古本屋ができていた。すぐに気に入った書籍を4冊ほど購入して、もっとも興味の湧く書籍から目をとおした。 ****************************************意識が機能だということは、強調しておくべきだろう。意識はなにかの実体だという感じがふつうするからである。 自我も意識だから、はたらきのはずだが、実体に近い... ...続きを読む

    タグ:無思想の発見 養老孟司 
    登録日時:2015/01/05(02:21)  
  • ヒトゲノムの研究が進んだ、という話題を目にされたことがある方は多いかと思います。人間の遺伝子の並びを全部解読することが終わったわけです。 かなり大ざっぱに説明すれば、人間の遺伝子というものは、A、T、G、Cという四種類の塩基が三十億並んでできています。これが、どんなふうに並んでいるかの解読が終わったのです。塩基の配列の地図ができたわけです。 私たちはずっと、この配列次第で、さまざまなものがつくられる、と習ってき... ...続きを読む

    タグ:自分の壁 養老孟司 ムー 牙狼 
    登録日時:2014/07/12(03:06)  
  • 文庫はおびただしく読んだ。そのなかでの秀作はボストン・ラテンの『神は銃弾』(文春文庫)。 娘をカルトに誘拐された警官が、麻薬中毒を治療中の女性とともに、娘を取り返しに行くという設定である。この女性は以前はこのカルトに属しており、死んだと思われて放置され、たまたま生き延びてカルトを出ることができた。だからカルトの内情に詳しいのである。 カルトといっても、ごく小さな規模である。数人の仲間たちが、メキシコからアメリカ... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 考える読書 
    登録日時:2014/07/05(02:43)  
  • 元旦に猫に死なれた。享年十八。猫の墓掘りが新世紀の初仕事だった。わが家の隣は寺の墓地で、庭を掘ると古い五輪塔の石が出る。その石の一つを猫の墓石にした。 翌日になったら、その石が移動していた。老齢の猫だったし、最後はヨレヨレで、死ぬときには人目につかないところに行こうとしたらしいが、途中で力尽きて倒れた。だから墓から出るほどの気力はなかったはずである。 なぜ墓石が動いたか、いまだにわからない。 もともと人間用の墓... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 考える読書 村上春樹 
    登録日時:2014/06/29(09:33)