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伊藤忠で1000億円規模の架空取引

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 伊藤忠商事は10日、モンゴルの資源会社などに対して建設機械や資材を販売した貿易取引で、1000億円近い架空取引が行われていたと発表した。

 商品の販売がないにもかかわらず書類上はあったかのように見せかけるもので、担当の元課長により約8年間にわたって行われていたという。同社は元課長を懲戒解雇した。

 伊藤忠によると、ロシア製の建機などを伊藤忠が調達し、モンゴルの資源会社などに販売する取引が1999年に始まった。当初は正常な取引だったが、2000年度になって資源会社による支払いが困難になった。この際、元課長は延滞債権の発生回避と同資源会社との取引拡大を狙い、独断で不正取引を始めたという。具体的には、伊藤忠が商品の売買代金として支払った資金は同資源会社に迂回(うかい)され、この会社の資金繰りに流用されていた疑いがあるという。債権の一部で支払い遅延が発生したため、不正が発覚したという。

 同資源会社との架空取引額は累計で536億円に上るほか、別の会社とも420億円の同様の取引が行われた可能性があるという。伊藤忠は、2008年9月末時点で、資源会社に対する債権額は約103億円で、別の会社に対しても138億円の残高があるとしている。このうち、支払い期限が過ぎた分が計107億円に上る。伊藤忠は、今後の債権の回収可能性を踏まえ、2008年9月中間期において必要な貸倒引当金を計上する予定。2009年3月期の通期当期利益見通し2400億円については、現時点で変更はないとしている。(ロイター)

会社側の中間報告(10月10日付け)
http://www.itochu.co.jp/main/news/2008/pdf/news_081010.pdf
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