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週末まとめ -9/27/2008-

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★アメリカ
週間では、ダウは-2.15%、ナスダック指数は-3.38%、S&P500は-3.33%。5営業日中4営業日でダウは±100ドル以上と、今週もボラティリティの高い状況が続きました。VIX指数も高止まりしています。週の前半は、先週後半の急騰の反動に加えて、不良債権の買い取りを含む金融安定化策の協議が長引いていることから、大きく下落しました。週の後半には金融安定化策成立への期待から反発しましたが、週ベースでは結局大幅な下落となりました。

些細なことなのですけど、"金融安定化策"という日本語での呼び方は誰が言い出したのでしょう。アメリカのニュース記事だと、bailout や financial rescue、もしくはTARP(Troubled Asset Relief Plan)などと書かれているのですが、日本語メディアだと金融安定化策と書かれているところが多いです。

今週も金融業界に大きな動きが続きました。
・GSとモルガンスタンレーが銀行持ち株会社になりました。これにより、Fedの貸し出し制度を利用しやすくなり、預金業務を行うことで安定した資金調達が行えるようになります。その反面、規制が厳しくなるので、レバレッジをかけて自己勘定で投資し高い収益を上げてきたこれまでのビジネスモデルを続けることは困難になります。
・GSは資本を強化するために公募増資を行い、同時にバークシャー・ハサウェイからの出資も発表しました。バフェット氏が投資銀行へ出資するのは、80年代後半にソロモン・ブラザーズに出資して以来のことらしいです。
・ワシントン・ミューチュアルが破綻し、JPモルガンが事業を引き継ぎました。ワシントン・ミューチュアルの破綻は、銀行の破綻としては過去最大とのことです。JPモルガンは公募増資を同時に行いました。
・米銀大手のワコビアがシティグループやウェルスファーゴと合併交渉。金曜日の夕方に報じられました。

短期国債、LIBORなどまだまだ異常な状況で、金融市場の緊張は続いています。私のプロフィール欄にリンクを張ってある「参考サイト-その1-」に、短期国債利回りやTEDスプレッド(3ヵ月米国債利回りとLIBORのスプレッド)のリンクがありますので、興味のある方は参考にして下さい。

マクロ経済指標は、住宅関連も雇用関連も冴えないものでした。特に、失業保険申請件数の増加が顕著で、雇用状況の悪化が懸念されます。来週金曜日に発表される9月雇用統計でも、悪い数字が出てきそうです。

投資銀行が銀行持ち株会社になることで、これらの投資銀行を通じて売買していたヘッジファンドへの融資が絞られ、レバレッジ縮小により株式が売られることが心配されています。まあでも、ヘッジファンドの規模が今よりずっと小さかった10年前でも、S&P500のPERで見れば株式のバリュエーションは今とあまり変らないので、レバレッジの縮小が起こったとしても、短期的には下押し圧力となるかもしれませんが長期的には大して影響ないんじゃないかと思います。

長期的には、ヘッジファンドがどうこうよりも、ベビーブーマー世代の退職が気になりますね。これらの世代が退職していって年金支給を受けるようになれば、年金基金は年金支払いのために運用していた株を売るでしょうから、株式市場全体のバリュエーション基準が変わる(今より低PERが当たり前になる)可能性があります。これは、先進国全体に言えることだと思います。超高齢化社会への突入は株式市場にとって未曽有の経験なので、株式市場がどうなるのか予想がつかないです。


★日本
週間では、日経平均は-0.23%、TOPIXは-0.10%でした。配当落ちを考慮すれば小幅高です。日本株は上に行きそうと思ったら急に弱くなったりで、あまり方向感が感じられませんでした。いつもの通り、アメリカ待ちですね。セクター別では、景気敏感株もディフェンシブ株もいまいちな動きで、何を買えばいいのかなといった感じでした。

野村HDは、破綻したリーマンのアジア太平洋地域部門と、欧州・中東地域における株式部門、投資銀行部門を買収することで合意しました。合計で5500人の従業員の雇用を引き継ぎます。待遇や人材の引き留めや企業文化の違いなど、色々大変なことがありそうです。特に待遇面については、野村社員との年収は一桁は違うでしょうから、調整が難しそうです。リーマン時代と同じ待遇にすれば国内の社員から不満が出るでしょうし、野村社員と同じにすれば辞める人がどんどん出そうですし。今後二年間は高待遇を保証するみたいですが、その後はどうするのかなと。

3月期末の企業は上半期も終わりに近づき、業績下方修正を出すところもチラホラ出てきました。今後も多く出てくるでしょう。個人的には、工作機械を輸出しているところが要注意だと思います。

麻生太郎氏が自民新総裁に決まりました。バラマキ経済対策への期待なのか、単なるショートカバーなのかわかりませんが、ゼネコン株が比較的強かったです。

今週は、上場企業の倒産が相次ぎました。リプラス ジェネシス プロデュース シーズクリエイト。不動産関連と半導体関連ですね。


★為替
米経済指標が弱いのに加えて金融安定化策で巨額の支出を行うであろうことからドルが弱めで推移しました。円はあまり変わらず。一時期の急激な円高は止まったようです。


★商品
22日に原油先物が急騰しましたが、これは10月限の最終取引日で大口参加者がショートポジションを一気に買い戻したことが原因のようです。原油価格はそれ以降はほぼ横ばいでした。金価格が高止まりしているのが、ドルへの不安を表していると思います。


★今週の予定

29日(月)
 8月個人所得(米)
 8月個人支出(米)
 8月PCEデフレーター(米)
30日(火)
 8月失業率(日)
 8月鉱工業生産速報(日)
 7月S&Pケース・シラー住宅価格指数(米)
 9月シカゴ購買部協会景気指数(米)
 9月消費者信頼感指数(米)
1日(水)
 日銀短観(日)
 9月ADP全国雇用者数(米)
 9月I●●製造業景況指数(米)
2日(木)
 ECB金融政策発表(欧)
 新規失業保険申請件数(米)
3日(金)
 9月雇用統計(米)
 9月I●●非製造業景況指数(米)
 
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    週末まとめ
登録日時:2008/09/27(23:31)

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このブログへのコメント

1~2件 / 全2件

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    2008/09/29(01:06)
    こんばんは、NGTNさん。

    bailoutって緊急脱出っていう意味みたいなので、違和感があり
    ますね。
    英→日翻訳で"遺憾"とかって訳されてると、どういう表現をした
    のか気になったりします。

    法案に注目が集まってますが、先週の指標も結構悪いものだった
    ので楽観出来ないですね。
    私の周辺でもプロジェクトの予算が決まらない等の理由で、
    10月開始を先送りする話も多く景況感の上昇が何時くらいに
    なるのかなぁと思案しております。

    小麦はもう少し下がってくるかと思ってましたが・・。
  • 通報する

    2008/09/29(19:30)
    bailoutは救済って意味で使われますね。ベアスタやAIGの救済も、bailoutでした。

    景気は世界的に良くないですね。マクロ経済指標も悪いし、個別企業の業績もいまいちですし。景気の底打ちは来年以降ですかね。

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