映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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NYはや息切れ 我慢相場が続くか

 29日のNYダウは11543.55(‐171.63)と大幅下落。個人消費がよくなく、再び景況感が悪化した模様だ。基準線を抜け、目先のトレンドが転換したので期待していたのだが、早くも木曜日のあげの大半を吐き出してしまった。日足では雲の中で、かろうじて基準線11496、転換線11502の上。なんとかふんばってほしいものだが、8月11日の高値11867に届かずに下げており、基準線、転換線が守れるかどうかかなり微妙である。MACDもゼロすれすれで文字通りどちらにゆくかわからない状況。週足は転換線を超えているが基準線11982はまだはるか上。下降トレンドの転換には相当距離がある。月足も、先月雲の上限で反発したところだが、転換線が基準線を割りこんでおり、月足RCIは底をうっているものの、やはりまだ上昇する勢いはみてとれない。原油も、為替も、レンジの中の動きのようにみえるが、政府系金融機関の問題にしても、住宅市場にしても、きちんとした整理がまだついていないので、相場全体が「雲の中」ということなのであろうか。
 29日の日経平均は、13072.87円(304.62円高)と、NY高を素直に好感して上昇した。日足の水準としては、窓を開けて上昇、転換線12855を抜け、基準線13050をわずかに上まわるところ。基準線は下向きであり、このまま基準線の上が維持できるかどうか、が問題だがまだ予断を許さない。日足のMACDも、少し上昇しており、シグナルを上抜けてはいるが、まだマイナスである。週足をみると、転換線が基準線を下に切ってデッドクロスしたことろであり、現在値はかなり戻してきたものの、転換線13117まで届いていないので、下降基調転換には程遠い。週足のMACDももちろんマイナス。短期中期とも楽観できる様子にはみえない。ただ月足はちょうど雲の下限で下げ止まり、長い下ひげを引いていて、7月の下ひげとあわせて、「毛抜き底」とかいわれる形になっているようだ。月足RCIは緩やかに上昇しているし、3月を一番底に、7-8月で2番底を形成したと思いたいところである。かといって、月足のMACDもマイナス、転換線も下降中で、上昇機運はまださっぱりみえない。月足日経平均は、2003年の下値、2007年の高値を頂点とする大きな三角持合になっていると指摘されているようだが、本当に上抜けるかどうか、かなり心配である。
 ついでながら、外国人が多いということで、ドル換算の日経平均をみてみると、月足でみても、すでに3月安値を大きくきって8月に安値を更新して雲の中を下降中。下ひげをつけているものの、上昇反転どころか、8月の安値の底をまず確認しないといけないような悲惨な状況である。こちらでは、とうのむかしに2003年からの下値支持線は割ってしまっているし、これでは外国人が買ってこないのもむりはない。ここからみると、底を確認するのにも、まだ時間がかかりそうである。
 政府が総合景気対策を打ち出したそうだが、市場では、選挙向けの小額ばらまき政策といった印象をでていないようだ。やはりアメリカの政府系金融機関の始末が明確になって、世界景気が反転する兆しがみえてくるまでは、がまん相場が続くのだろうか。
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