優利加さんのブログ

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「ドラギマジック」炸裂で日経平均19,000円台を一時回復

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +65.19 @19,64.81, NASDAQ +23.59 @5,417.36)。ドル円為替レートは114円台半ばでの推移。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,250に対して、下落銘柄数は606となった。騰落レシオは142.46%と再び140%台に突入した。当面の「成層圏」入りと言えるだろう。SQの影響もあるが、東証1部の売買代金は3兆9249億円と、大商いが続いている。

TOPIX +13 @1,525
日経平均 +231円 @18,996円

ECBが12月8日に量的金融緩和の延長(毎月の国債購入額は800億ユーロから600億ユーロへ縮小)を決定した。債券市場では減額に注目して長期国債の利回りが上昇する一方、買い入れ対象の拡大を受けて短い年限の利回りは低下した。結果として、ドル高・ユーロ安と長期金利上昇が両立した。欧米の長期金利上昇を背景にしたドル高・円安が再び勢いづき、一服していたトランプ相場での円安を再点火した。この「ドラギマジック」を好感して8日の欧米株式相場は上昇し、東京市場でも円安が進み、本日の東京市場にも買いが広がった。TOPIXも日経平均も4日続伸し、日経平均は一時19,000円台を回復する場面もあった。しかし、大引けでは利益確定売りが集中し、19,000円の節目を割り込んで終えた。先物が先行して上昇する過程では相対的に割高な先物を売って割安な現物株を買う「裁定買い取引」も入り、値がさ株の上昇が加速した。

また、寄り付きの株価指数先物・オプション12月物のSQ算出に伴う売買が買い越しとなったことも投資家を強気にさせた。SQ値は1万8867円45銭と、今年の最高値で決着した。SQ算出に関連した現物株の寄り付き注文は日経平均型で差し引き18万株の買い越しだった。

年初から米大統領選までに海外勢は現物・先物を累計約6 兆円売り越していたが、大統領選後4週間は約3兆円の買い越しとなった。運用の比較対象とするベンチマークに成績が負けないために、12月末に決算を迎える海外の年金基金などは慌てて買いに動いているのだろう。

欧州ではECBが量的金融緩和の延長を決定した。米国では大規模減税とインフラ投資の拡大を掲げるトランプ次期大統領の下で米長期金利は上昇し、日米金利差の拡大に着目した円売り・ドル買いが進んでいる。日本企業の業績回復期待は高く、景気敏感株の多い日本株は選好されやすくなっている。

12月12日からの相場は、日銀短観とFRBの利上げが注目材料になる。日銀短観は集計日が米大統領選の後となり、景況感の回復期待が数字に織り込まれる見通しである。FRBの利上げはほぼ確実と見られている。

12月9日の欧米時間帯の外国為替市場で円安・ドル高が進み、円相場は一時1ドル=115円台まで下落した。
長期金利が2.4%台と高水準で推移しており、日米金利差の拡大を受けてドルを買って円を売るトランプ相場の勢いが再び強まっている。主要なテクニカル指標の一つである「フィボナッチ・リトレースメント」によると、当面の円安の限界は115円60銭程度だが、目前まで来ている。さて、これからどう動くか?

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、証券(3位)、海運(4位)、陸運(5位)となった。


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