本物？

[映画ずきのしんちゃんさん]

11月25日の日経平均は１８３８１．２２（＋４７．８１）。日足は雲の上、基準線、転換線の上、パラボリックは上昇、ＭＡＣＤもプラスで、短期的には上昇基調だが、ローソク足は３空のようになっており、ＲＳＩは８０に接近、ＲＣＩは９８．３３、天井形成の兆候ともみえる。週足も雲の上にでてきており、基準線、転換線の上、パラボリックは上向き、ＭＡＣＤもプラス。上昇基調となっている。月足も基準線の上に出てきおり、パラボリックも上向きに転換、ＭＡＣＤもプラスになってきている。チャート上は、いずれも短中長期とも上昇に転じてきているといわねばならない。

為替の方は１１３．２２．日足は基準線、転換線の上、パラボリックは上向き、ＭＡＣＤもプラス。ただしこちらは週足はまだ雲の中、パラボリックは上向きだが、ＭＡＣＤのシグナルはまだマイナス圏、月足では基準線ぎりぎり、パラボリックはちょうど上向きに転換、ＭＡＣＤはまだわすかにマイナスだ。

トランプの当選から、インフラ投資と減税というトランプの経済政策をはやし、一方では財政の赤字の拡大予想から、アメリカの金利上昇をうけてドル高円安がすすんで、日本株は大きく上げてきている。しかしどうもこれは矛盾した経済政策のいいとこどりにみえてしかたがない。インフラ投資と減税が本当に進んでゆくとして、保護主義的なトランプ政権がこのまま金利の上昇とドル高を許容するのだろうか。外交や国防の面でも、不安要因が多い中、このまま目をつぶってトランプラリーを続けることができるのだろうか。市場のことは市場に聞け、というわけでチャートのテクニカルな分析を重視している筆者なのだが、今回の動きにはどうも首をかしげざるを得ない。どこかでドル高を牽制する動きが出るのではないか、と不安にかられている。