jojuさんのブログ

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日銀の1月緩和、、無い方の確率が高い

 ECBの3月緩和が濃厚になって市場のムードが少し良くなった。

 もしこのまま底打ちし、ほどほどの水準になるなら、ECB直前が大底だったことになる。
 ECB直前に売り浴びせる勇気ある投機家が沢山いたのか、それともレバレッジ過剰なヒトがそれだけ多かったということか?

 さて、次は3Q決算本格化とFRB、JGBである。

 3Q決算は昨年の話なので、金融環境があまり緩和的でなければ好決算でもそれほど上がらず、悪い決算なら大きく下げる展開になるだろうが、それにはFRB、JGBの1月の動きと言動(先行きの方針)が大きく影響する。

 JGBは日本の経済指標と黒田総裁の発言を時系列で追えば、総裁本意がインフレ目標でなく増税推進(世界的景気回復局面でも日本だけ弱い景気を持続化、、小泉時代後半と同じパターン)にあるのは明白なので、株安程度で追加緩和に動くとは考えにくい。
 昨年、景気後退接近ですら動かなかった総裁が、投資家のため(?)に追加緩和してくれるとは考えにくい。

 総裁を緩和に動かすのは安倍政権からの圧力だろうが、政権は不可解な甘利騒動でスッタモンダになりつつある。
 甘利騒動は、ばれてもいないのに口利き依頼した主犯側が、マスコミにべらべらしゃべりまくり、自ら証拠を沢山残している変な事件(?)である。 
 おかしい所が多々あるが、どのマスコミもそういう指摘をしていない。
 こういう変な騒動とドンピシャ(笑)で重なってることもあり、1月も黒田総裁は(毎度の如く)現実離れした現状認識と(アリバイ的な)やる気だけを見せることになるのではなかろうか?

 明確に4月緩和に言及せず、現状認識を大幅に変えず、やる気を見せるだけならば、毎度のことなので上方リスク増大とはならないだろう。
 現状認識の大幅変更、4月緩和明言ならばサプライズ、1月緩和実施ならばビッグサプライズだと思う。
 1月緩和があるならば、選挙接近の4月にやらなくて済む程度に大き目、かつ選挙時には賞味期限切れになる程度の小ささにさじ加減されると思う、、、これは2014暮れのパニック緩和と同程度の市場インパクトになるだろう(あれも半年程度で緩和不足に戻る規模だった)

 FOMCは利上げ実施直後なので何も無しがコンセンサス

 米国経済指標については、利上げ後の指標が出始めるのは2月以降だが、この時期の指標は気候の影響やクリスマスシーズンの反動もあり評価しにくい。
 よほどのことが無ければプラス材料にならないのではないか?

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メインシナリオ(確率60%)、、、JGBの緩和不足継続、4月緩和に言質与えず。 FRBも何も無し。 経済指標は上方リスクを増やさず。 3Q決算は総じて市場は過少評価。 株価が不安定な状況は4月近くまでは続く。
 ただし、世界を俯瞰すれば、積極的に景気を低迷させる中銀はJGB以外は無く、しかもこれはステデイである。 世界経済シェアの大きい欧州のECBが緩和方向に動いたので、株価不安定ながらも企業業績は下支えされる。

 サブシナリオ(確率30%)、、、米国利上げがフライングで米国景気のデントがひどくなるのに、無謬性神話で利上げ停止や再利下げになかなか動く様子が見えない。 不安定かつ企業業績動向が読みにくくなる 
  
 レアシナリオ(確率10%)、、、JGBがまさかの1月緩和で政権に恩着せ(事後の増税推進と、景気弱めの金融政策を持続するための布石)



 
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