イマージさんのブログ

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【3193】鳥貴族

今回は7/10にIPOした焼き鳥チェーン店の分析です。
セグメントは外食ブランドの鳥貴族のみです。

【投資判断】
成長性:売上1.9倍までは可能
財務:悪い
一株利益:165.11

同じく外食の成長企業であるアークランドサービス等に合わせて値付けしたいところですが、いかんせん財務が悪いです。
財務がイマイチで成長していて外食企業でもある、ありがとうサービス(3177)に合わせた株価にしようかとも思いましたが、鳥貴族はさらに財務が悪いです。(3177の自己資本比率は33.3%)
少し強引になってしまいますが、ありがとうサービスからPERベースで3割ディスカウントした889円(PER5.39倍)を投資可能株価としておきます。

【成長性】

新規上場申請時の有価証券報告書から確認していきます。
http://www.tse.or.jp/listing/new/b7gje6000004m758-att/7Torikizoku-1s.pdf

焼き鳥を280円均一の低価格で提供することを強みとしています。
売上高は綺麗に右肩上がりを続けていますが、経常利益には並があります。





今後は現状の店舗数である353店舗(直営184店舗、加盟169店舗)をいかに増やせるかに今後の成長がかかっています。
出店方法は酒類の提供が絡んでくるため大型駅前に出店する方式を取っています。
居酒屋の出店方法に似ており、モンテローザ等が実践している経営手法です。
モンテローザの場合、2,000店舗を構えており、ひとつの駅前に3ブランド(白木屋、笑笑、魚民)を配置して飲み手を飽きさせないよう工夫しています。
鳥貴族の場合、焼き鳥専業であり、ひとつの駅前に複数の店舗を出せる立地は限られると思われます。
そのため、モンテローザの2,000店舗を3で割った650店規模まではすんなり成長できるのではと考えています。倍率に直すと現状の1.9倍程度の売上高です。

【財務】
結論から言うと、悪いです。
自己資本比率が13.2%と低いことに加え、減損リスクのある店舗設備等の固定資産(2,772百万円)、繰延税金資産(約131百万円)、差入保証金(752百万円)が総資産の6割近く(6,165百万円中3,656百万円)を占めます。客足の鈍りなどで閉鎖店舗が多くなった場合、増資されるリスクが非常に高いです。

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