映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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日経平均は、日足転換線ぬけ

5月30日週末のNYは小動きで結局12638で終わった。日足のチャートをみると、ちょうど雲の上でとまり、雲にそってあがっている。日足のRCIは底をつけて反転しつつある。目先は下げ止まったという感じだ。しかし週足は残念ながら基準線、転換線も大きく割り込んだところ。週足は結局雲の下限でぶつかって下げている形だ。3月安値からのトレンドラインも下に割り込んでいるし、RCIも頭を丸めているし、週足のMACDもゼロラインにとどあかずにさげており、頭は重く、悪くするとさらに下げる可能性もある。週単位で調整はまだ続きそうだし、雲の下限13000ドル台回復はなかなか簡単ではないような印象である。ただ繰り返し言っているように、月足は基準線を確保しており、転換線12916ドルをめぐって攻防しているところであるが、月足RCIは底をつけているので、これから下へ深く押す可能性はあまりなく、中期的にはもたついても、長期的にはゆるやかに上昇してゆく勢いをもっていると思われる。設備消費や個人消費が底堅いといった観測があるが、減税の効果も定かではなく、原油もどうなるか分からず、明確な明るい材料がまだでているとは言いがたいという状況を反映している。
 原油は日足では、上下乱高下しているものの、転換線をきってきており、日足RCI、MACDも下げに転じているので、目先は調整だろう。121の基準線近辺までの調整は過去の波動からみて十分ありうる。問題は、中期、長期のトレンドだが、こちらはまだ崩れたとは確認できない。ただ週足月足のRCIがどちらも長く天井をつけており、過去の経験から見ても、あまりにも長期に騰勢が続きすぎているので、本来はどこかで調整にはいると思うのだが、問題は急速な利下げによって生じた過剰流動性が、原油市場になだれ込んでおり、この異常なマネーの流れがどうなるかということだろう。もしかすると、利上げがはっきりしないと、この流れはなかなかとまらないかもしれない。その場合には、どこかでインフレ期待値を跳ね上げて、実体経済を大きく悪化させてしまう可能性もある。万一そうなれば、実体経済の悪化→原油急落によって、大きく株も揺さぶられ、しかしそこが二番底になるということも考えられるかもしれない。そこまでいかず、原油市場がなんとかおちついていけば、今回の金融収縮の危機は峠をこえたといえるのだろうが。
 もっともドル円はじりじりとドル高に動いている。5月14日の105.28を抜けてきており、日足MACDも頭をもたげている。週足では基準線105.08を少し上抜けてきており、月足では転換線106.79を目指して上昇。月足のRCIは明らかにドル高方向に反転しつつある。為替市場は、ダウよりも一歩早く、アメリカの金利上昇を期待している動いているのかもしれない。少なくとも大きな円高への動きはとまっているとみていいであろう。
 NYは気迷いながらも底をつけ、為替も円安方向へ反転ということを想定すれば日経平均が元気がでてくるのは理解できよう。日足では、転換線を大きく上に離れた。5月16日の14392をトライする局面にはいっており、抜けないとしばらくまた調整いりになる可能性はあるものの、週足でも基準線をぬいてきており、月足も雲の上を確保していて、月足RCIも上昇中。為替の円高基調が転換したぶんだけ、NYよりも東京のほうが形がいいということではないだろうか。日経だけをみていると、悪くないのだが、原油がさらに急騰してきて、インフレ懸念が高まりすぎると、NYが崩れてしまい、東京もつられてしまう危険性はやはり残る。
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