ユリウスさんのブログ

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平原誠之 第一回オリジナル・ピアノ・コンサート

 昨日、平原誠之さんのオリジナル・ピアノ・コンサートが京都の青山音楽記念館であった。全曲が平原誠之作品のコンサートはこれが始めて。平原フアンにとって十分堪能できる内容でした。


プログラム、第一部

1 梅たたずむ思い
  百花に先がけて咲く梅の花によせる気持ちがよかった。

2 さくら、さくら幻想曲
  桜の花びらが目の前に散っているような幻想に誘われる作品だった。

3 くまたんの恋
  組曲「ハチミツ王国の秘密」より。

4 出遭い
  人と人との出逢いに感謝をささげる思いを込めた曲だとか。

5 宗教的幻想曲
  バッハのバイオリン曲、「シャコンヌ」からインスピレーションを得て作曲されたもの。左手のみ、右手のみの演奏に続いて、両手が合わさって音域が広がり、ダイナミックな終結に至った。

6 描写組曲「火の鳥」(単一楽章形式)
  これは手塚治虫原作の「火の鳥」を基に作られた壮大なピアノ曲。翔年はこの漫画を読んでいないので、漫画との関係は全く分りません。パンフレットによるとこんな流れだそうです。
  (1) 邪馬台国
  (2) 火の鳥との決戦「火の鳥 VS 弥生民族」 ~卑弥呼に永遠の命を!!!~
  (3) 火の鳥の死・卑弥呼の死・悲しみの邪馬台国
  (4) 火の鳥の復活「不死鳥」


第二部

1 くまたんの夢

2 ピアノとチェロのためのアレグロ・カプリチオーソ
  新作曲。アレグロ・カプリチオーソとは狂騒的なアレグロ(早い速度)、幻想的なアレグロ、気まぐれなアレグロという意味をもつのだそうだ。狂騒的で気まぐれな曲の演奏は平原のもっとも得意とするところとみた。

3 バラード第8番「回想」
  哀愁につつまれた曲。年を重ねた人にはしみじみ迫ってくる。

4 組曲「特攻隊員」より
  知覧特攻隊員の写真を見て、言葉にならない感情が押し寄せてきてできた作品だという。普通人は「言葉にならない感情がおしよせてきたら、「ポカン」とするしかないのだが、平原はこんな凄いのを作曲した。重い主題の曲。

 第一番 「勇敢な若人達よ」
 第二番 「愛する人を想い…」
 第三番 「曇りなき、あの若人たちの眼差しよ」
 死を覚悟した人間は美しいが、内なる思いは想像を絶するものがあるはず。音でそれを表現するのは至難の業であったろう。

5 パガニーニの主題による変奏曲
 平原が20代に作曲した。超絶技巧が散りばめられていて圧巻。平原の代表作?


次会の演奏会は6月12日、大阪肥後橋にて





※参考 若人はこんな歌に励まされて出陣していったのでした。今も地球上にはこういう痛ましい若い兵士が一杯いますね。

学徒進軍歌(西条八十)

 足音も高らかに 高らかに
 いざ征かん初陣の朝は晴れたり
 みどりなす母校の森よ
 なつかしの師よ友よ
 さらばさらば勢えこぞれ
 ああ栄えある学徒ああ学徒

二 
 待ち待ちし時は来ぬ時は来ぬ
 ペンを棄て剱をとる腕は逞し
 たくわえし叡智の力
 一人もて萬人の敵を屠らん
 勢えこぞれ
 ああ栄えある学徒ああ学徒


 歓喜に踊る胸踊る胸
 大君に奉る生命明るし
 若き眉決意に燃えて仰ぐ空
 決戦の旗は招く 勢えこぞれ
 ああ栄えある学徒ああ学徒



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