元祖SHINSHINさんのブログ

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精神科医師・香山リカが「何でもイイから書け」という

半年くらい前に、TVで彼女が言っていた。

「その頭の中を、原稿用紙に晒しきって、どこぞの新人賞へ投稿しろ」みたいな意味を。

 

どーしてかって言うと、書くという行為なしに、その思いが昂じた場合、

大惨事の起こる可能性が高いからなのだった。

「刑務所に行ったり、死刑になるよりはずっとイイに決まっているのだから、とにかく書け」

彼女の目は、けっこう座っていてマジなのであった。

彼女は、精神科の医師として、本心から語っているのだと悟った。

 

振り返ってみると、オイラは予選落ちしたものの、書いてみて良かったと思っている。

ブログで書くのとは違って、心の中が、かなりすっきりした。

もう、それでイイのではないかとも思った。

 

転じれば、書くという行為は、

ひょっとしてそこでトップを獲れば世に出てしまうという意味を伴って、

とってもリスキーな行為だ。

リスキーなことを己がしているのだという認識が、巡りめぐって己の反省を呼び、

それまでの葛藤を消し飛ばしてしまうのだ。

 

同時に、前夜書いたとおり、

あんな風に他者を自殺に追い込む可能性のある作品など、

書きたくないと思った。

 

けれど、これはオイラが妥協したのとは違う。

単なる従来の私小説を書くのは、やめようと思っただけだ。

 

話を戻すと、香山リカの見識は、鋭い。

たとえば箱庭療法に変わるのは、小説を書くという行為かもしれない。

これには思いの外、効果があった。

と、オイラは精神科医師・香山リカに言いたい。

 

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