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今日の相場 -5/22-

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∇ダウ:12,601.19(-227.49) ナスダック総合指数:2,448.27(-43.99) S&P500:1,390.71(-22.69)
米株は大幅続落。悪材料は、ムーディーズの格付けミス(というかインチキしてたんじゃないかという疑惑)、原油価格の急騰、FOMC議事録と同時に発表された米経済見通しでインフレ予想を上方修正、2008年のGDP伸び率の予想を下方修正。

長期金利は上昇。株式市場が大きく下がれば、債券市場は上昇することが多いのですが、昨晩は債券市場も下がりました。FOMC議事録で利下げ打ち止めが示唆されたことが主な要因みたいですが、インフレ懸念が強くなっていることも債券が売られた理由だと思います。インフレが高進する状況では利回りが固定される債券は買いにくい、現在懸念されているインフレはコストプッシュ型なので企業の利益が削られる恐れがある⇒株も買いにくい、ってことになると、なんかますますコモディティ市場に投資マネーが流れそうな気がします。

FOMC議事録では利下げ打ち止めが示唆されました。4/29-30のFOMCの時は、利下げ打ち止めっぽい声明文で、株式市場では歓迎されました。これは、利下げを打ち止めするということは景気が底を打ち年後半からの景気回復が期待出来るので株は買い、って流れでしたが、今回の議事録で利下げ打ち止め姿勢がよりはっきりとなったにもかかわらず株式市場は反応しませんでした。これは結局、景気が大丈夫だから利下げを止めるのではなくて、主に資源価格の高騰によりインフレリスクが高まっているので利下げ出来ない、つまりFEDは手詰まりになっていると思われたのではないかと。

・利下げはぎりぎりの判断、インフレ懸念しリスク一段と均衡化=FOMC議事録
http://jp.reuters.com/article/economicNews/idJPnJT818787320080521

・米FOMC議事録:FRBは利下げ打ち止めへ=中立バイアス、一段と鮮明に
http://www.gci-klug.jp/masutani/2008/05/22/002854.php

・ムーディーズ、CPDOの格付け問題めぐり調査を開始
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT818744520080521


∇日経平均:13,978.46(+52.16) TOPIX:1,379.67(+9.58)
日経平均先物に買いが入り、日経平均、TOPIXともに反発。米長期国債が売られたことから日本の長期国債も売られ、債券先物売り・株先物買いが入ったことが大きいようです。あと、野村の投信設定による買いへの期待ですかね。現物も、資源関連、金融あたりが結構強かったです。でもまあ、今日はかなり裁定買いが入った感じもします。

・JFEがデータ捏造・鋼管2400本、強度試験せず
JFE関連ってこういうの多いですね。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080522AT1G2200Z22052008.html

・野村の投信設定好調で買い安心感、平均株価は上げに転じ52円高と3日ぶり反発=東京株式市場・22日後場
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080522/19831.html


そういえば、4296 ゼンテックの本決算が明日発表。以前ねちねち空売りしてたので結構親しみがある銘柄。久し振りに2ちゃんのゼンテックスレを読んでみたら、相変わらず分析が詳しくて面白かったです。財務会計に興味ある人は読んでみると良いかも。ここは、2005年あたりまでは高成長の有望新興企業という評価だったと思うのですが、それからだんだんおかしくなっていって、今じゃ糞株ダークサイドに落ちるかどうかの瀬戸際な感じです。まあ監査法人がウィングパートナーズって時点で、既にアウツでしょうけどね。いつボロを出して、ゴメンナサイするかが楽しみ。
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/livemarket1/1209786286/
4件のコメントがあります
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    Tanpanさん
    2008/5/22 21:20
    こんばんは^^

    コストプッシュ型のインフレってのが嫌ですねぇTT
    コモディティに逃げても大体がそんなに大きなキャパ無いでしょうし…
    金でも買うかな!^^
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    頂の座さん
    2008/5/22 21:29
    原油高⇒インフレで利上げしたいけど、株価がもたないないので、利上げできないって感じでしょうか。金融政策が手詰まりならあとは財政政策?
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    NGTNさん
    2008/5/22 22:06
    Tanpanさん、
    こんばんは。コモディティ市場はキャパが小さいですからねー。それで、最近は資源関連株にもコモディティ投資の代用としてお金が流れ込んできているのかもしれません。
    ゴールドは、オイル、メタル、農作物とちょっと違っていて、ペーパーマネーの価値が下がれば上がる性質のものなので、先進国が財政不安で紙幣を刷りまくりって状況になるとゴールドへの投資が有効になると思います。


    頂の座さん、
    企業がお金を借りて設備投資をして労働者を雇って物を作って賃金を払って労働者は貰った賃金で物を購入して、っていう経済のサイクルが弱っているので利上げが出来ないんです。このサイクルが強くなれば利上げをして景気の過熱を抑える必要がありますが、現状起こっている原材料価格の高騰は、たぶん(新興国の需要+投資・投機マネー)が原因なので、対処が難しいです。Fedが利上げしても、これが止まるかはわからないです。ちなみに日本もCPIがじわじわ上がっていますが、これも原材料コストの上昇の部分が大きいので、日銀は何もすることができず既に手詰まりになっています。
    アメリカは国内景気に対しては、景気刺激策でお金をばらまいていますが、効果のほどはどうだかわかりません。基本的に、財政的な余裕はないので、これ以上大きな支出はできないと思います。
    あとは、コモディティ価格の上昇に対しては、実需面では値段が上がり過ぎて需要がガクンと落ちるか代替資源への移行が進むのを待つ、投機マネーが諦めるのを待つ、ってやり方だと思います。価格水準が高くても横ばいで推移するならインフレではないので、Fedはそうなるのを待っているのだと思います。実体経済面では、企業の底力に期待するって感じですね。米経済が回復してドルが買われれば、コモディティ価格も下がるでしょうから、Fedは当面はインフレよりも景気を優先して、景気が回復しなようなら追加利下げすると思います。
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    Tanpanさん
    2008/5/22 22:44
    ↑二つともすごく判り易いです^^
    ありがとうございました(^・^)
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