さ のさんのブログ

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みちゃならいいけどむしゃはどうなの?

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画像の左側が「むしゃ」です。
なんてわけもなく右側が「むしゃ」こと武者陵司氏。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%BC%D4%CE%CD%BB%CA


超弱気派の曲がり屋として有名だった武者氏ですが、現在は超強気派に転換してます。

「極端が好きなんね。相場張らない人は気楽でいいや」

なんてこと思いつつも著書「新帝国主義論」を購読。

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世界繁栄の二つのキーワードである

・辺境である途上国での生産性の飛躍的上昇
・労働力の不等価交換による先進国での超過利潤の発生

は相当期間持続するので、当面の世界経済と株式市場は明るい
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アメリカを中心とした欧米諸国(日本も含まれてます)を古代ローマ帝国になぞらえて、

・帝国は、「辺境の地」つまり中国やインドといった途上国から労働力を搾取してる。
・途上国を奴隷のように扱う帝国はインフレになることもなく好景気が続いていくんだ。

って話です。

僕もあながち間違いではないと思っています。
コンピューター関連の業界でも、中国の技術者の価格は日本の技術者と比べて約1/3~1/4。
技術力が低いわけではありません。

言葉の壁、文化の違いがあるのは確かで、やりづらい面は否定できません。が、1/4の価格なら十分に価値があります。

とはいえ、こういう事実は今始まった話じゃない。
話題になったのはすでに5年くらい前のことなんです。


というわけで武者氏の著書が興味深いのは事実だとしても、タイムリー性に欠ける面があります。

過去を振り返ると本に書いてあるような内容に近い状況だったとしても、それがこれからも続いていくかどうかは何とも言えないことなのです。


実際のところすでに中国はいろんな「もの」の価格を上げつつあります。上げない場合は質を落としています。


肉まんに段ボールを混ぜたりして。


というのは冗談として、ってけっして冗談じゃないのが恐ろしい・・・・・・

もっと大きなビジネスの中でも似たようなことが起きています。
今まではいわゆる一流大学を出ている人がソフトウェアの開発にあたっていて、日本語をしゃべることのできる人もそれなりの数いました。

が、最近では中国の企業側がそういった人材の投入を渋るようになってきたようです。

一流大学を出ているかどうかは関係ないとしても、
・あきらかに「プログラムコードの質」が下がっている
・結果的に作成された「アプリケーションの質」が下がってる
という話をよく聞きます。


武者陵司氏はまたもや曲がり屋であることを証明してしまうんでしょうか。


逆に、今回当たったとしてもあんまり信憑性はありません。
極端なことでも言い続けていればいつか当たるって話ですから占いみたいなもの。

そう考えると経済アナリストというのも難儀な商売ですね。


P.S.
「みちゃ」なんて一度も呼んだことないですからね。誤解なきよう。


※「みちゃ」の画像は「アーティストハウス・ピラミッドのホームページ」より
※「むしゃ」の画像は「はてなダイアリーのキーワード‐武者陵司」より
2件のコメントがあります
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    NGTNさん
    2007/7/13 00:16
    黄金シナリオでしたっけ。武者氏のお話は、2ヶ月くらい前の週刊エコノミストの、三菱UFJ証券の水野氏との対談記事で読んだことがあります。
    失礼ながら「曲がり屋・武者」の評判から北浜先生みたいな人だと思ってたのですが、記事を読むとマクロ経済に対する現状分析はきちんとしていて、それには感心しつつも、何で将来の見通しになると急に超楽観になるのかなーと思った記憶があります。
    個人的には、黄金波動の北浜先生との対談(曲がり屋対決)を見てみたいです。みん株さん、企画してくれないかな?
  • イメージ
    さ のさん
    2007/7/13 00:39
    はい、黄金シナリオですね。

    それにしても北浜大先生は神の領域ですよねぇ。
    あそこまで曲がり続けたら大もうけできると思うんですが・・・・・・
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