起動戦士ガンダム００ １．ソレスタルビーイング

[akkiiさん]

アニメをノベライズしたものが角川文庫から出ているのですが、やっと読み始めました。

ちょっと読んだ感じですが、どうもドンパチがメインではないようです。いや、戦闘の描写はあるのですが、なんかそれがメインじゃないんですよね。まったくの外伝というわけではなく本編どおりに話は進んでいくのですが、どちらかというと登場人物の心理描写が中心です。

ガンダムの小説ではアニメと違う描写があることもあり、これを公式設定としていいのかは微妙な線ですが、大元に許可を得ているはずですからそのことは考えないでおくことにしましょう。
ドンパチ好きには厳しいかもしれませんが、私は結構楽しんで読んでます。アニメじゃなかなか出てこなかったキャラの心理が出てきているので、ただアニメを小説化した－つまり、文と映像という違いしかない－という感じじゃないんですよね。アニメ通りの展開なんですが、何かもう一つのストーリーを見ているようで・・・不思議な感じ。

アニメでは各人、気持ちが赤裸々に出てきたというわけでもないですから、文を読んでそれに該当するシーンを思い出して・・・の繰り返しでこれが面白い。まして刹那くんなんかクールといえば聞こえはいいのですが、おしゃべりじゃないですし傍から見ると何を考えているかわからないところもありますから、そんな彼の考えが知れて楽しい。

あとは、本来脇役(?)であるグラハムや熊さんなどの立場で話が進むときもあるのがポイント高い。アニメでその言葉を吐いていても、文字で残ると破壊力が違うんですよね。

「グラハム･エーカー、君の存在に心奪われた男だッ」
「フラれたな」

やはり彼は最初から変態でした・・・(それが書きたかった）。
ともあれ、続編が早く出ることを切望します。