元祖SHINSHINさんのブログ

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日刊ゲンダイという貴重なマスコミ

日刊ゲンダイは、

リチャード・コシミズと東海アマという2つの窓口からみえてくる、

貴重でまともなマスコミのひとつだと思う。

 

以下の記事は、最もよく現在の世評をあらわしているのではないか。

http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9677.html

「悲惨と格差の現実を隠しバラ色を語る政府、大新聞のイカサマ 
 この国を覆う限りない退廃とニヒル」

 

 

職場にいるパートの人は言っていた。

「もう年金を払えない」

その人は、仕事をかけ持ちしている。

そうするしかないから、かけ持ちしている。

 

ところが、そうやって苦労している人に限って、

忙しすぎてネットをみる時間もない。

なので、現代政治やそれにまつわる陰謀論を知ることもない。

主要な新聞とすら、契約するカネがない。

 

日販品を扱うようになったオイラの店で、

期限切れ割引になったパンを買うのが、日課になっている。

ただただ、日々の生活に追われているだけだ。

 

だから最近、

そういう人たちに囁くことが、オイラは多くなった。

 

辻説法も繰り返している内に、

だんだんと内容が削られ研ぎ澄まされていって、

とうとう詩になってきた。

 

そう思って上記の記事の見出しを眺めると、

この一見長い見出しも、もうすぐ詩に変化しそうだ。

 

小説でも、詩的な表現というのはハマれば光るが、

それにこだわりすぎると、全く筆が進まなくなってしまう。

 

角田光代という中堅作家は、それで苦しんだ。

大沢在昌は、川端康成の「雪国」にある、

「夜の底が白くなった」という表現に、驚嘆していた。

ひとつの小説の中に、こういう詩的表現というのは一カ所もあればイイのではないか。

 

詩というものは、そんなに簡単にできるものではないらしい。

中原中也は、何度も何度も推敲を重ね、

最後まで妥協しないので、印刷屋泣かせだったという。

 

詩というものは、絵画と同じように、

作家が生きているあいだに評価されることは、ほとんどないのだという。

それでも作家は、書かずにはいられないのだろう。

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