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芥川賞「爪と目」

今回の選評は、川上弘美と山田詠美がヤケにおとなしかったので、

ずいぶんと物足りないものを感じた。

この二人が大いに暴れてくれないと、オモロクない。

 

何故なのか考えてみると。

川上弘美がおとなしかった理由。

藤野可織「爪と目」の文体に理由があるのではないかと、疑っている。

 

序盤は少しぎこちない文体なのだけれど、

「はぁ」という文句が連続で冒頭に出てくる辺り、

これはもう、川上弘美の「先生の鞄」そのものなのだ。

そこでの川上弘美の文体が、あまりに強烈だったのでオイラは忘れようがないのだ。

そのせいか、川上の藤野に対する評価はとても好意的だ。

 

オモロイことに中盤になると、だんだんと文体が村上春樹してくる。

中盤の出来はイイと思うのだが、

文体の威力という面からみると、

川上弘美と村上春樹を足して「2」ではなく「50」くらいで割ったような感じになっている。

そういう違和感がつきまとっている。

 

それくらい、この二人の作家が、周囲に影響を与えているということだろう。

大昔だと、滝沢馬琴が流行った時、第二、第三の馬琴が続出したのと同じような現象なのだろう。

(「日本小説技術史」渡部直己)

 

オイラのくだらない直感的な批評は置いといて、

技術的な選評が、強者作家達から挙がってきており、

他の作品をオイラたちは読んでいないから、

想像で補わないと行けない部分も多いけれど、

色々と勉強になる。

 

宮本輝「深読みの功罪」の内容と、

村上龍の「選評」で、「今回は、低調だった」という内容に、

考えさせられるものがあった。

 

★「大きな文字の文藝春秋」

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他の記事では、

夢枕獏の「私は泣きながら小説を書いています・・・」という話が微笑ましいのと、

瀬戸内寂聴の若かりし日の鬼女ぶりが、怖いっすw

 

PS:山田詠美はちょっとだけ暴れていた。ちょっとだけ。。

   「女の描き方がなっちょらん!」という内容だったが。

   もっと暴れてくれ~、ハードボイルドな選評をくれ~。

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    藤野可織 爪と目
登録日時:2013/08/20(01:18)

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