元祖SHINSHINさんのブログ
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007 CARTE BLANCHE
(略)ハイトの機から、少なくとも三十分遅れでドバイに到着すると予想される。
くそ。その三十分の差は、最低でも九十人の人々にとって、生と死の差を生みかねない。
ボンドは窓の下に広がるペルシャ湾を見つめた。
それから、携帯電話を取り出し、ある電話番号を探して、
膨大な数の登録があるアドレス帳をスクロールしながら、
またしても、頭のなかで職務上の貸借対照表を広げてみた。
やれやれ。リーマン・ブラザーズみたいな気分になってきたぞ。
負債が資産を大幅に上回り始めている。
それから、ある電話番号をダイヤルした。
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★「007 白紙委任状」
ジェフリー・ディーヴァー著 池田真紀子訳 文藝春秋
2,380円+税 P.148より抜粋
なかなか相場的なウィットに富んでいる。
目的を遂行するためには手段を選ばないボンド君。
貸しを作っておいた旧知の知人を頼って、
ドバイ行きの超最速ジェットをチャーターしたのだった。
ドバイの描写はこの近くの箇所でなかなか詳しく、現地取材にも金をかけていそうだ。
(それとも、旅行カタログだけでもなんとか書けるものだろうか)
1/3だけ読んでみた。
テロの実行犯であるハイト達の目的は不明なまま、
このミステリーは進行していく。
警部コロンボとは逆のパターン。
水戸黄門的な運びなのだろうが、それでもやっぱりオモロイもんはオモロイ。
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