元祖SHINSHINさんのブログ

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実は道長に虐められていた三条院

冷泉天皇の第三皇子だった三条院は、

1011~1016年に神武から67代目の天皇として在位したそうだ。

 

彼は親政を望んでいたがために藤原道長と対立し、

また道長の縁者を天皇にすべく思惑から、

相当な嫌がらせを受けていたらしい。

 

ひょっとすると、娘の当子が伊勢神宮斎院になったのも、

道長の陰謀だったのかもしれない。

 

いや、少なくとも三条院はそう考え、

娘がこのような悲恋に遭うのも、

すべて自分の境遇のせいだと嘆いて、

かの百人一首に取り上げられた和歌を歌ったのであろうか。

 

彼が出家を決意したのはその顕れであり、

なんと彼は心身ともに疲れ果てた退位の翌年に、

歌にあったとおり崩御したというのだ。

 

「うた恋い。」では三条院、

視力が悪そうに描かれており、

その上でなお「今宵の月は美しい」と歌った。

 

★「歴代天皇をゆく!」

  綜合(図書)ムック 1,300円+税 24.5.15初版

 

事実、彼は眼病を患っていたという。

墓所は金閣寺そばの北山稜。

 

安倍清明のように

道長に重用された者もおれば、

三条院のように虐げられていた者もいる。

 

夢枕獏氏「陰陽師」にて、

このような政治に対して清明が涼しげな姿勢で描かれていたのは、

せめてもの救いなのではなかろうか。

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