ユリウスさんのブログ

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つける薬はある?  -中国の暴徒化するデモ-

 中国でわが国政府の尖閣諸島国有化に対する「抗議デモ」は、デモというより、「熱狂集団」、「ならず者集団」の様相を呈してきました。
 わが国には昔から「馬鹿につける薬はない」という諺がありますが、「熱狂病」なら直る可能性があるそうですよ。

 「熱狂」(enthusiasm)※は青年がかかり易い病気で、経験という外用薬を使いながら、後悔という内服薬を少量ずつ服用すれば、この病気は治ると迷医が言っています。

 かの国では「愛国無罪」とか言って、何をしても許される場合があるそうですが、愛国心の間違った発露は迷惑千番。中国にも、物事を冷静に客観的に見る識者や知識人も大勢いらっしゃるが、このようなときは、そういう人たちの発言が報じられることは少ほとんどありません。(どこの国のメディアもその傾向からまぬがれません)

 いずれ中国当局は「わが国に対する一定の脅し」効果と「自国の不満分子のガス抜き」具合を確かめた上で、いつものように沈静化に誘導するだろうと思います。

※アンブローズ・ビアス 「悪魔の辞典」を参考にしました。


読売新聞(9/16日)より。
【北京=大木聖馬】北京の日本大使館前で16日午前8時20分(日本時間同9時20分)、日本政府の尖閣諸島国有化に反対する抗議デモが始まった。

 11日の国有化以来、6日連続。複数のデモ隊が大使館前を相次いで行進し、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国のものだ」などとシュプレヒコールをあげている。一部のデモ隊は、ペットボトルや卵を大使館に投げ込んだ。デモは正午(日本時間午後1時)までに1万人規模に膨れ上がった。

 山東省青島、遼寧省瀋陽、陝西省西安、福建省アモイ、黒竜江省ハルビン、江蘇省南京などでもデモが発生した。四川省成都では4000人近くがデモ行進し、上海でも日本総領事館前で500人規模の抗議デモが行われている。

 国有化後、初の週末となった15日は、中国の40都市以上で抗議デモが発生。山東省青島では日系のショッピングセンターや工場などが略奪、放火されるなど、各地で暴徒化しており、1972年の日中国交正常化以来、最大規模の反日デモとなった。


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