jojuさんのブログ
金融緩和はバラマキか?(経済音痴の証明)
やらせの景気回復なる本(著者は副島某なる胡散臭いおじさん)も出たりして、金融緩和=バラマキなる錯覚が素人スジに広まっているようです。
でも、金融緩和で紙幣供給を拡大するのは、バラマキでも何でもありません。
それは、誰かにあげるのでなく、過大評価されている通貨価値を調整するために行うからです。
不景気(デフレ)で実態以上に過小評価されている労働価値、資産価値を引き上げ、是正するために行うのであり、これには国民負担はありません(通貨価値vs労働価値・資産価値の調整=通貨流通量の調整=景気水準の適正化、に過ぎないので負担など発生するはずもない)。
一方、財政出動でバラまくのは、国民の税金を使うので、当然、国民負担を伴う。
しかも、(市場経由でなく)役所経由の恣意的なバラマキになるので、景気浮揚効果が限られるうえ、利権の温床(=不公正な格差拡大)になりがち。
さらに、財政出動それ自体が、中長期的にデフレ圧力になるので、労働価値、資産価値は目減りすることになります(通貨価値は増大するが、景気低迷で個々人の通貨保有量は伸び悩む)。
公共投資など、財政出動が中長期的にデフレ圧力になるのは、マンデルフレミング則が働くこと(働かないという異説を唱える学者?もいますが、長期金利がコントロール出来るという無謀な前提に立ってます)、先進国では乗数効果が低いこと、そして需要の薄いところに過剰供給を張り付けがちなこと(お役所経由ですから、、)、に依ります。
結局、公共投資は純粋に公共投資として行い、景気対策に悪用すべきではない、ということです(景気対策への悪用で得をするヒトは最終的に誰もいない)。
、、、今、金融緩和で景気回復している状況は、やらせでも何でもなく、バブルのオーバーシュートに対するアンダーシュートの調整、、、本来あるべき潜在成長率への回帰に過ぎない。
そこを通り過ぎたところからが『やらせ』となりますが、これは、万人が錯覚して踊りまくる意図せざる『やらせ』であり、全員が責任を負うべき『やらせ』です。
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