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書評『失敗の本質』『超入門 失敗の本質』

 ★3つ、、、読む価値は十二分にあるが、冗長すぎ。

 分析の対象になった戦史は、なにぶん、著作時が昭和60年以前なので不正確、かつ自虐的バイアスがかかっていると思います(特にノモンハン事件で)。

 

 これら著作から読み取れる、”現在および戦時中の”日本の組織(軍隊、企業、政府)の欠点は次のとおり

 

1)戦略目標、戦略の不在・・・戦略目標とは、ほとんど永久不変と思えるほど、大局的に煮詰められた目標。 これがなければ戦略もなく、場当たり的、非効率・不合理な戦術目標、戦術のとっかえひっかえで組織が迷走することになる。

 

2)戦略と戦術の混同・・・しょっちゅう変わるものは戦略とは言わない。 『失敗の本質』、『超入門 失敗の本質』ともに、戦略と戦術を混同しているかも、です。

 

3)戦略に基づく戦術の不在・・・組織をどう構築し、どう動かすか。情報をどう収集し、どこで分析し、どうフィードバックしていくか。 戦略に基づく戦術がなければ、これらは全て曖昧、非効率になる。

 

4)リスク管理の拙さ・・・リスク管理とは『想定外』を作らないということ。 あらゆるオプションを考えるということ。 これが不十分だったり、もしくは戦略目標・戦略が不在だと、『想定外』事象が起きたときにパニックとなり、大負けを喫すことになる。 リスク管理が十分ならばこういうことは起きない。 リスク管理が不十分でも、戦略目標・戦略が浸透していれば、想定外事象時の立て直しは困難でない。

 

5)パニック行動・精神論の跋扈・合理的思考の欠落・・・これらは全て1)、4)に起因する『余裕』の喪失から生まれる。 余裕がなくなった時にこうなるのは欧米人も同じ。 『失敗の本質』、『超入門 失敗の本質』ともに、パニック行動・精神論の跋扈・合理的思考の欠落を、日本人、日本の組織の特性と断じてるが、これは、歴史的知識不足ゆえの、誤った結論では?(例えば、アッツ・キスカ戦、ルンガ沖夜戦、ラエ制圧戦での米軍のパニックなど。現在の欧州の緊縮財政策も然り)

 

6)人材の簿価評価・・・人材の評価、待遇、配置が、学歴等、過去の一時点の能力でずっと規定されている。 このため、指導者の質の劣化が起きたり、人材の最適配分から乖離する。

 

7)派閥の跳梁跋扈・・・利権(ポスト)獲得のための派閥が暗躍。 職務遂行よりも利権獲得を優先する(インフォーマルな)派閥によって、組織のミッションが妨害される。 また、派閥の跳梁跋扈により、指導者の質の劣化や、人材の最適配分からの乖離が起きる。 学歴主義が学閥の跳梁跋扈を招く等、7)は6)と密接にリンクしている。

 

 

、、、結局、1)、4)がないから5)が起きて、5)が起きるから1)、4)がまた起きる『負のスパイラル』があるように思えます(その大元の原因は、6)、7)で、高成長が一段落すると6)、7)の衰退の芽が膨らんでくる)。 日本では、それが、第二次大戦に至る局面や、高度成長終焉以降、現在まで顕著に出ているのでしょう

 

 でも、それら以外の時代では、明治維新以降、むしろ、日本政府はかなり戦略的でした(『富国強兵』=『国民をより豊かに、より安全にする』、、、この国家戦略目標はたぶん、未来永劫、どこの国でも不変です)。

 だからこそ、明治維新以降、日本は世界有数の高成長国家であり続けたわけです(戦時の大ぽかを除き、少なくとも1990までは。1970~1990が凋落への助走期であり、この期間に今に至る凋落の芽が沢山作られた)

 

 

(補足) 上記5項目に加え、現在の日本企業について言えば、顧客を見ずに、社内やライバルを見過ぎている、、というのも大きな欠点の一つとして、あげられるでしょう。

 企業の戦略目標は『中長期的利益の最大化』であり、利益は顧客から生まれるのですから、顧客のみにフォーカスし続けるのが当然正しい(中長期的利益の最大化=社会貢献の最大化、、でもある)。

 

(補足) 『失敗の本質』で官僚組織を合理的、効率的としているのは、現在の官僚組織からすれば違和感があるでしょう。 官僚組織は縦割りゆえ、省益追求、反国益(もしくは部門益追求、反社益)となり、国益上不合理な行動を取るし、市場原理が働かないので非効率になるのが宿命ですから、、政治主導(もしくは経営者の指導力)の縛りがなければ。 しかし、『失敗の本質』が書かれた頃までの官僚組織には、愛国心の強い戦前世代が幹部にいたので、これら宿命的デメリットはそれほど顕在化していなかったのです。 かように、愛国心は重要なのです、民主主義国家においても、というか、おいてこそ。 

 

(補足) 『超入門 失敗の本質』では、ゲームのルールを変える、イノベーション、等が強調されてますが、これは『同じ土俵で戦わない』と言い換えることも出来る。 消費者に奉仕する方法はほとんど無限にあるので、強いライバルと同じ土俵で、無理に戦い続ける必要はないのです。 経済競争はライバルとのゼロサムゲームというより、消費者、社会に対するプラスサムゲーム。 この点で軍事競争とは本質的に異なる。 しかし、戦略と戦術を混同してます、この本。 

 

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    マクロ分析
登録日時:2012/05/06(19:58)

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このブログへのコメント

1~2件 / 全2件

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    2012/05/06(21:53)

    こんばんは。

    私は当時からみてましたが、いくら私が協調しようとしても

    ホームレス頭脳しかない方が小さく見えます。

    私は記事を書く立場だったり原作になる立場だったり作る立場だったのです。

    話は変わって東電の失敗の本質は私が行動して日本に伝えた物を

    意地を張らず忠実に行えば良かったのです。

    おかげで原発全機停止してます。

    穏やかにしていたいのですが関係無い者を逆鱗させる事事態が

    失敗の本質と思います。

  • 通報する

    2012/05/06(23:09)

    ごめんなさい。

    私の日記は個人的備忘録に過ぎないので、あまり深読みしないでください。

    いろいろ議論(おしゃべり)するのは好きなのですが、、、

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