映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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ギリシャの行く末

日経平均は8640.42(-195.10) 基準線 転換線の下、雲の下限8670を下抜けた。 ボリンジャー TPの下MACD RCIは下落。週足も転換線を下抜け、10月の安値も切っており、目先中期とも節目を失って下値を探る形になった。

ダウは11836.04(+178.08) 雲の上 基準線の上 転換線11837の近辺 ボリンジャー プラスσの下 MACD RCIは下降。雲の上限を回復、転換線まで戻したが、転換線を抜ける力はなかった。週足基準線で反発した形である。

ドル円は78.07 基準線 転換線の上雲の上限78.09の近辺  ボリンジャー プラス2σ MACD RCIは上昇。節目を保っているが、週足基準線78.87には届かず、中期の基調転換にはなっていない。上値がきり下がってきており、このあたりが天井で、三角持合が煮詰まりつつあり、下に転じる可能性が高い。


ダウは反発。雇用統計の改善とFOMCの声明が手掛かりになったようだが、下げを取り戻すところまでの勢いはない。欧州債務危機がどうなるか道筋が見えてこないとリスクをとれないのは当然だろう。

ギリシャの国民投票もさることながら、そもそも首相の信任が取り付けられるのかがまず問題だ。さらに国民投票をするとして、それまで他の国がとてもお金を出すわけには行かないだろうから、国民投票前にデフォルトになってしまう危険がある。そして投票でNOとなれば、ギリシャのユーロ離脱は不可避となるが、それがギリシャ、イタリアに破滅的な影響をもたらす危険がある。

こうした何重もの危険があり、未知のリスクがある以上新たな資金が市場に入ることは考えにくい。
ギリシャの政情からすれば首相の賭けは、やらざるをえない政治的な現実なのかもしれない。国民の支持がなければ約束を果たせないではないか、ということなのであろう。だとすれば、そうしたところまでギリシャを追い詰めたユーロ圏の政治家の見通しが甘かったということになる。逆に言えば、ギリシャをユーロに繋ぎ止める政治的意思が、現実をのりこえる強さがないということではないか。現状から素直に考えると、大局的にはむしろギリシャを秩序だった形でユーロ圏から切り離す方がベターではないかとも思えてきた。財政規律を守らない国はユーロから除名されるというルールを確立すれば ユーロの信認は回復するかもしれない。もちろんそうなれば他の国の国債も売られることになるが、だめな国はユーロから粛々と除名するというので安定するのであれば、それしかもう道がないかもしれない。
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