SNOBLEさんのブログ

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そーせいのIRとデウエスタン研究所のIRは天と地の違い

 40株ほど所有中の4565そーせいと、他に若干所有中の4576デウエスタン研究所のIRが本日出されましたが、そーせいは開発中の新薬NVA237を欧州で承認申請するというグッドIRで、株価も急騰しているのに対して、デウエスタンは社長が第三者に50万株を貸株するというバッドっぽい微妙な内容でした。

 「デ」は会社に金が無くなったので、第三者増資を9/15に発表しています。このため株価は153円から9/27に107円まで急落して、本日は120円まで戻すような激しい値動きとなっています。

 本日のIRは「デ」が10/3に第三者増資の新株予約権を発行するにあたり、引受先に社長の株50万株を9/15~10/3まで貸株したという内容です。

 どういう仕組みかというと、新株予約権の引受先は、社長から借りた50万株を市場で売却して、その代金で新株予約権を購入します。元手無しに引受先は新株予約権を購入することができます。借りた50万株は、引受先が新株予約権を行使して得た株50万株を社長に返却すればいいし、50万株以外の新株は保有せず市場で売りさばくことになっていますから、新株の行使額138円と売却株価との差額がすべて引受先の利益となります。

 この増資を嫌気して株主が株を手放したので株価が下がったとばかり思っていたのですが今回のIRで違う見方もできます。借株した50万株を引受先が売却したという見方です。問題は、もう50万株を全て売り払ったのかどうかです。138円以下で売り払うと引受先の損となるので、138円以下では売らないと単純に考えますが、138円以下に下落する前に売り払っているかもしれません。今50万株がどうなっているか現時点では全くわかりません。

 本日の午前寄りは、まとまった高く買いが入ったことから、「炭酸」ではないかとの憶測も2chでされており、50万株はもうすべて処分できたのかもしれません。

 

 この引受先、マイルストーン・キャピタル・マネジメント株式会社は過去に何度も同じ手法で増資を引き受けており、その際も社長からの借株の売却代を新株予約権の購入に充てる手法で儲けてきました。どの発行会社も新株予約権の売却後に、好材料となるIRを繰り出して新株予約権の行使がしやすいように協力します。既存株主が直接的に損をするMSCBとは違い、新株予約権発行後に株価を上げて引受先を儲けさせる手法であり、「デ」の株価が上がるような材料がなければ、引受先も引き受けなかったでしょう。そう考えると、既存株主としては少しだけ期待を持っているのですが、もしこの望みがかなって好材料IRが発表されたとしても新株予約権発行後の10/3以降になるだろうと気長に待っている状況です。

ああ明日は上がるのか下がるのか。

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