映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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ギリシャのデフォルトは避けられるのか

20日の日経平均は8721.24(-142.92) 雲 基準線8824を下抜け 転換線8687は維持。 ボリンジャー 下向きのTPを下抜け MACD RCIは頭打ち。窓をあけて下落し、基準線は一日しか持たずに、戻りの天井をうって下降に転じた。転換線を維持できないと、戻りの下値支持線を割り込んでいるため、直近安値8499を試しにいく展開になりかねない。

ダウ 11408.66(+7.65)雲の下 基準線 転換線の上 ボリンジャー TP プラスσの下 MACD RCIは上昇。雲の下限11561が近づいて頭を抑えられているものの、目先の節目は維持、短期の上昇基調は守っている。ただし週足は基準線、転換線の下で雲の中にあり、基調転換にはいたっていないので、上値は重い。

ドル円は76.40 雲 基準線 転換線の下、 ボリンジャー マイナスσ76.52をわずかに割り込み、 MACDはシグナルを切り RCIは下降。勢いはそれほど強くはないが、円高基調。しかし現在の水準を底辺とする三角持合は煮詰まっており、なんらかのきっかけで均衡を破ってどちらかに離れる可能性がある。

ユーロ円104.54 雲 基準線 転換線の下、 ボリンジャー マイナスσ104.32の近辺 MACDは下落、 RCIは頭を丸めている。窓をあけて下落、下落の勢いはふたたび盛んになっている。週足、月足ボリンジャーでもマイナス2σ近辺で、中長期もユーロ安のトレンドがきつい。下値のめどを失っており、下手をするとフリーフォールになりかねない状況。

イタリアの国債が格下げされ、ヨーロッパの債務危機が一段と深まった印象を与えた。住宅着工も悪く、ダウは当初の上昇分を消してフラットに。FOMCの結果は明日発表されるが、ツイストとよばれる手法で、長期債への買い替えで長期金利の低下をもくろむのではないかと予想されている。しかし長期金利はすでに最低水準にあって、強いインパクトを実態経済に与えるとは考え難い。

ヨーロッパの債務危機は出口がみえない状況に陥っている。ギリシャとIMFなどとの交渉が妥結してデフォルトが回避されるのかどうか見極めないとリスクがとりにくいというのが市場の本音だろう。ユーロの下落は、市場が懐疑的でデフォルトを想定しつるあることを示している。ユーロからのギリシャ離脱はない「だろう」という発言が、関係者からでるようでは、見通しがたてにくい。

先進国の「日本化」がとりざたされているが、財政金融ともに手詰まりで不況が長期化するという点ではそのとおりだろう。だが日本は、大きな民間貯蓄をもち、貿易黒字をかせぐ債権国であり、このため巨額の財政危機にもかかわらず、国債が国内で消化され、円は今なお、リスク回避で買われる通貨だ。しかしこうした条件は、ドイツ以外にはみあたらないので、日本のようなだらだらとした不況ではすまないだろう。財政危機は、国債の崩落に直結し、通貨の危機も招く。このままいくとPIGSなどでは国債の崩落をふせぐための超緊縮財政で、社会不安も高まり、政治的動揺もおこりかねない。考えようによっては、「日本化」ですめばまだいいほうで、「ギリシャ化」の危機が欧米に迫っているのかもしれない。
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