あさっての投資家さんのブログ

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エネルギー戦略、安易な流れに老婆心。

最近の時流にちょっと不安を感じています。

 

多くの政治家が「原発NG、自然エネルギーGO」ということを公約で言い出しています。

原発を擁護したり、自然エネルギーを全否定するわけではありませいが、

もう少し現実路線で考えないとエネルギー戦略は痛い目にあう危険があります。

 

例えば、風力発電。

成功している事業もあるけれど、

京都府の風力発電は落雷などにより故障が相次ぎ、赤字に苦しんでいる。

騒音問題により発電をストップした自治体の例もある。

 

波力発電では大きなコストをかけて建設したものの、

台風により流されておしゃかになってしまったケースもある。

 

また、補助金のバラマキのせいで、

雪の多い地域や、雨の多い地域にソーラーパネルを置く様な愚行は避けたい。

 

自然エネルギー発電といっても、風力、太陽光、地熱、波力など色々あるが、

多くは発電時間が不安定だったり、発電量が少なかったりする。

(自然エネルギーで発電し、電池で蓄えるにしても、大容量電池は値段がかなり高い)

 

つまり、火力や原子力の代わりにはすぐになれない。

料理で言えば、自然エネルギー発電は前菜

メイン ディッシュが火力・原子力と言ったところ。

 

無論、試行錯誤しながら前菜を徐々に多くするという戦略なら良いけれど、

「一気にお金をつぎ込んだけど、失敗し赤字になりましました。

 想定外でした、ゴメンナサイ」

…なんて暴挙にはもうウンザリ!

 

むしろ、リスク・リターンを天秤に乗せ、

いま私たちの手元にあるカードを吟味してエネルギー戦略を語らねば、

将来の見通しは立たない。

 

政治家の皆さま、安易で聞えの良いフレーズでは、有権者を騙せないですよ。

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10件のコメントがあります
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    montontonさん、コメントありがとうございます。

    >方針を変えるのであればまずは昨年の政策が間違っていたことを国民に謝罪して
    >新たなエネルギー政策を策定して国民に信を問うべきだと思います。
    >たまたま天災により原発が壊れたからと言ってなし崩しに政策を変えるのはいただけません。

    やはり人間なので間違いはありますよね。
    なかなか難しいですが、計画実行してやりっぱなしではなく、
    PDCAサイクルを行えれば良いのですが…

    >当然の帰結としてクリーンエネルギーである原発を増やし、
    >二酸化炭素をばら撒く火力発電を削減するということになります。
    >さらにコンクリートから人への掛け声で、ダムによる発電も中止しました。

    そういえばここ数年はダムの水力発電の発電量は横ばいだったと記憶しています。
    もちろん無駄なダムを作っても重い負債になりますが、あれもダメ・これもダメでは厳しいですよね。

    >何かあったからといって場当たり的に政策を右から左にコロコロ変えられたのでたまりません。

    確かにそうですよね。
    小さく生んで大きく育てると言うか、"失敗→方向展開"だけでなく、"失敗→改善・修正"も必要ですよね。
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    yuhsanさん、コメントありがとうございます。

    >原子力に変わるエネルギーが出てくるまで、安全対策を積み重ねて原子力を守るべきです。代案のない反対では、石原知事の言う自販機やパチンコの電力制限をやるより仕方ありません。

    そうですよね。
    次なる主役の登場に期待したいですが、そう簡単でもなさそうです。
    社会的に電力消費を抑えていく方向を取りながら、模索するしかないですよね。

    >原子力発電施設を山の中の地下に作ったらどうですか。イランの地下設備のよなもので、付近には人を住まわせないようにします。冷却水として付近の山に何箇所か小さなダムを作って、備えておくのはどうでしょうか。迷案とは思いますが、代案のない意見よりましでしょう?

    一般論で恐縮ですが、アイディアは色々出して、実現できそうで良い案を取捨選択するのは良い事ですよね。
    本来ならリーダーの皆様が、色々なアイディアから採用に至った経緯を示せれば良いのですが…
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    masa_takaさん、コメントありがとうございます。

    >放射能で被害を受けた方がいれば大変申し訳ない話になってしまいますが、
    >効果とリスクを的確に把握して、リスクを最大限押さえ込むことを考えること
    も必要ではないかと思います。

    そうですよね。
    福島原発の放射能と風評被害で苦しんでいる方も沢山いますが、
    同じく地震・津波の被害にあった東北電力の女川原発では大きな被害になってはいない。
    この差を慎重に解析する必要があるかと思います。

    >毎年多数の交通事故で死者が出ているからといって、車の販売を中止するわけ
    にいかないですよね。

    たしかに、そんなことをしたら自動車産業が壊滅してしまいますよね。
    今回のたとえとして良いですね。

    >とはいえ、原発の事故が起きた後の問題が大きいことは間違いないので、
    >おきた後、どのように対処するか。問題がおきても最悪はどういう手段で
    >それを押さえ込むかという方法論をしっかりつめてほしい。

    >あと、技術力でもっと安全な原発を作れないものでしょうかね。

    受け売りで恐縮ですが、ある専門家によると、
    「技術的には原発の安全性は確立している。
     しかし建設したり運営したりする人間側に問題が潜んでいる」
    との事。これには考えさせられました。
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    呑気呆亭さん、こんにちは。こちらこそはじめまして。
    コメントありがとうございます。

    >原子力発電が、電力の30%を担っている今日の日本の状況を改善するには、
    >いわゆる自然エネルギーは 量的にもコスト的にも問題が多いですね。
    >太陽光発電は有望ですが、コストが現在の十分の一程度に落ちないと実用レベルとは言いがたい。

    そうですよね。
    まだまだ原子力・火力が大部分を占めている現状。
    そしてコストの問題も無視できませんよね。

    >あとは、使用する側の問題でしょうか。
    >日本では、戦後の復興期からの経済発展で、
    >家庭内でのエネルギー消費が、劇的に増大しました。
    >自家用車も然りです。

    そうですよね。私達の行動も原因の多くを占めていますよね。
    エネルギーをどう作るのか、どう使って節約するのかは表裏ですね。

    >このようなエネルギー消費スタイルを続けている限り、
    >メタンハイドレートが実用化されようが、何が起ころうが、
    >エネルギー問題の解決はありえないのでは・・・

    ご指摘の通りメタンハイドレードや低品位のガスが活用できるようになれば、
    日本も資源国になれそうですが、それ以上に消費してしまったら元も子もありませんね。
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    _こうちゃんさん、おはようございます。
    コメントありがとうございます。

    >この日記に同感です。
    >安全第一は当然ですが、現実をしっかりと考えないといけないですよね。

    分かっていただけて嬉しく思います。
    そうですよね。まずは安全を確保してから。

    >あまりにも最近の議論は一方通行ですよね。

    何事もいき過ぎは禁物ですよね。
    もちろん自然エネルギーは良い面も多くありますが、
    ちゃんと長短を見てから現実主義でいきたいところです。
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    montontonさん
    2011/4/16 17:43
    民主党は昨年6月に原発14基を建設して、
    電力の45%程度を原発で供給する政策をぶち上げたばかりです。

    方針を変えるのであればまずは昨年の政策が間違っていたことを国民に謝罪して
    新たなエネルギー政策を策定して国民に信を問うべきだと思います。
    たまたま天災により原発が壊れたからと言ってなし崩しに政策を変えるのはいただけません。

    そもそも原発で電力の半分近くを賄うというのは
    鳩山がぶち上げた温暖化ガス25%削減という無茶な公約が伏線となっています。

    当然の帰結としてクリーンエネルギーである原発を増やし、
    二酸化炭素をばら撒く火力発電を削減するということになります。
    さらにコンクリートから人への掛け声で、ダムによる発電も中止しました。

    何かあったからといって場当たり的に政策を右から左にコロコロ変えられたのでたまりません。
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    yuhsanさん
    2011/4/16 12:49
    まったく同感です。
    原子力に変わるエネルギーが出てくるまで、安全対策を積み重ねて原子力を守るべきです。代案のない反対では、石原知事の言う自販機やパチンコの電力制限をやるより仕方ありません。
    原子力発電施設を山の中の地下に作ったらどうですか。イランの地下設備のよなもので、付近には人を住まわせないようにします。冷却水として付近の山に何箇所か小さなダムを作って、備えておくのはどうでしょうか。迷案とは思いますが、代案のない意見よりましでしょう?
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    masa_takaさん
    2011/4/16 09:52
    同感ですね。
    放射能で被害を受けた方がいれば大変申し訳ない話になってしまいますが、
    効果とリスクを的確に把握して、リスクを最大限押さえ込むことを考えること
    も必要ではないかと思います。

    毎年多数の交通事故で死者が出ているからといって、車の販売を中止するわけ
    にいかないですよね。

    とはいえ、原発の事故が起きた後の問題が大きいことは間違いないので、
    おきた後、どのように対処するか。問題がおきても最悪はどういう手段で
    それを押さえ込むかという方法論をしっかりつめてほしい。

    あと、技術力でもっと安全な原発を作れないものでしょうかね。
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    呑気呆亭さん
    2011/4/16 09:49
    今日は。 初めまして。 (^_-)-☆

    ご指摘の点は、非常に重要だと思います。

    原子力発電が、電力の30%を担っている今日の日本の状況を改善するには、
    いわゆる自然エネルギーは 量的にもコスト的にも問題が多いですね。
    太陽光発電は有望ですが、コストが現在の十分の一程度に落ちないと実用レベルとは言いがたい。

    あとは、使用する側の問題でしょうか。
    日本では、戦後の復興期からの経済発展で、
    家庭内でのエネルギー消費が、劇的に増大しました。
    自家用車も然りです。

    このようなエネルギー消費スタイルを続けている限り、
    メタンハイドレートが実用化されようが、何が起ころうが、
    エネルギー問題の解決はありえないのでは・・・
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    _こうちゃんさん
    2011/4/16 09:40
    あさってさん、おはようございます(^o^)

    この日記に同感です。
    安全第一は当然ですが、現実をしっかりと考えないといけないですよね。

    あまりにも最近の議論は一方通行ですよね。