大引け概況（３月１５日）

[agawaさん]

大引け
■日経平均：8605.15（▼1015.34）（▼10.55％）
■TOPIX：766.73（▼80.23）（▼9.47％）
■売買高：57.7715億株
■売買代金：30947.59億円
■値上がり銘柄数：34
■値下がり銘柄数：1637
■日経JQ平均：1055.49（▼121.05）（▼10.29％）
■マザーズ：363.73（▼46.16）（▼11.26％）
■ドル円：81.63-81.68
■ユーロ円：113.74-113.84

今日の東京株式市場は続落して始まった。昨日の米国株式市場は反落した。特に、問題が発生した原発に対する懸念が大きく、東京株式市場もそうした地合いを引き継いだ。日経平均は１７８円安で始まった後、下げ幅を拡大。下げ幅は一時６７１円まで拡大し、取引時間中としては、昨年９月８日以来の９０００円割れとなった。引き続き、日立、東芝をはじめとする原発関連が売られた。景気の下振れ懸念から不動産株も大幅安となった。昨日一斉高となった建設株は売り買いまちまち。

後場に入って日経平均は下げ幅を大幅に拡大している。前引け後に、菅首相が国民に向けたメッセージを発表した。福島原発について、４号機で火災が発生し、放射能濃度がかなり高くなっており、さらなる漏洩の危険性が高まっていると説明。同原発から２０キロ～３０キロ圏内について屋内退避を指示した。これに対し先物が敏感に反応。後場に入ると現物も下げ幅を拡大する動きとなり、日経平均の下げ幅は一時１３９２円安まで拡大した。その後は先物に買い戻しが入り、日経平均は次第に下げ渋る展開となった。ＴＯＰＩＸが１００ポイント超下落した場合の裁定取引制限が発動されたことも売り圧力の後退につながった。ただ、原発問題に関する懸念は継続しており、戻りは鈍かった。日経平均の下落率は１０．５５％となり、１９８７年１０月２０のブラックマンデー時（▼１４．９％）、リーマンショック後の２００８年１０月１６日（▼１１．４％）に次いで、史上第３位となった。売買高は昨日の４８．８４億株を超え、過去最高となった。

日経JASDAQ平均、マザーズ指数は続落して始まった後、下げ幅を拡大。後場は改めて売りなおされ、その後、日経JASDAQ平均は安値圏、マザーズ指数はやや下げ渋る展開となった。

■東証１部売買代金上位（株価：円）
日立製作所：362円（▼52円）（▼12.56％）
みずほＦＧ：130円（▼15円）（▼10.34％）
トヨタ自動車：3065円（▼245円）（▼7.4％）
ソフトバンク：2819円（▼296円）（▼9.5％）
三菱ＵＦＪ　ＦＧ：365円（▼35円）（▼8.75％）
三井住友ＦＧ：2495円（▼193円）（▼7.18％）
本田技研工業：2974円（▼121円）（▼3.91％）
キヤノン：3550円（▼25円）（▼0.7％）
小松製作所：2390円（▼127円）（▼5.05％）
ファナック：11440円（▼480円）（▼4.03％）

■東証１部上昇率上位（株価：円）
日成ビルド工業：151円（△50円）（△49.5％）
植木組：295円（△80円）（△37.21％）
不動テトラ：119円（△28円）（△30.77％）
福田組：373円（△80円）（△27.3％）
間組：129円（△26円）（△25.24％）
大林道路：240円（△33円）（△15.94％）
デンヨー：885円（△90円）（△11.32％）
熊谷組：100円（△7円）（△7.53％）
中国塗料：665円（△46円）（△7.43％）
エムスリー：471500円（△21500円）（△4.78％）

■東証１部下落率上位（株価：円）
兼松日産農林：80円（▼42円）（▼34.43％）
山水電気：2円（▼1円）（▼33.33％）
東京機械製作所：45円（▼22円）（▼32.84％）
東日カーライフグループ：56円（▼27円）（▼32.53％）
山一電機：165円（▼78円）（▼32.1％）
ジーンズメイト：163円（▼72円）（▼30.64％）
ピクセラ：150円（▼66円）（▼30.56％）
常磐興産：58円（▼25円）（▼30.12％）
三協・立山ＨＬＤＧ：76円（▼32円）（▼29.63％）
ダイワボウＨＬＤＧ：113円（▼47円）（▼29.38％）

■１部業種別騰落率上位
保険業：▼3.24％
鉱業：▼6.51％
輸送用機器：▼6.51％
ゴム製品：▼7％
その他製品：▼7.42％

■１部業種別騰落率下位
電気・ガス業：▼14.92％
鉄鋼：▼13.24％
不動産業：▼13.21％
倉庫・運輸関連業：▼13.16％
非鉄金属：▼13.14％