映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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NY急落後、日経平均はちょっと気持ち戻したが・・

 8日のNYダウは、AT&Tが個人サービス部門が低迷しているーありていにいえば、通信費が払えなくなっている人が多くなっているという発表をし、住宅ローン大手カントリーワイドの破産のうわさまでかけめぐって、238ドルの急落となった。
 8日の終値12589ドルは、昨年11月の安値を大きくわり込み、高値から10%以上下落して本格調整局面に突入。これから必然的に月足の基準線12565ドル、7月の安値12517ドル、週足の雲の下限12307ドルなどのテストにはいることになる。だがMACDは月足、週足、日足いずれも下降トレンド(週足、日足はゼロ以下)、ボリンジャーにいたっては、月足、週足、日足いずれも-2σを下回っていていわば全滅状態だ。あまりに急落したので、目先多少戻すかもしれないが、下降トレンドは勢いを増している。
 アメリカの企業業績の2期連続減収が一層明確になったとされ、メリルリンチは、16年ぶりの本格的なリセッション入りと判断した、と報じられている。来週の金融機関の決算がさらに暗い雰囲気に拍車をかけなければいいのだが、よほどの予想外の材料がないかぎり、上昇トレンドに転じることは困難だろう。
 為替はいま109円台をなんとか保っているが、月足、週足、日足いずれもMACDはゼロラインを割ってドル安円高を示唆しており、いずれきっかけがあれば、やはりまだ円高に振れる可能性が高いと思われる。
 一方日経平均は、NYにひきずられてさげたあと、かろうじて多少もどした。安値を更新したが、最後は戻して70円高。一応続伸ではあるが、特段買う材料があったとも思えない。年末の高値から安値まで1300円以上も下げたので、それからみれば、70円は本格的に戻したというほどではなく、まだ1月4日の大陰線の実体にもとどいていない。ちょっとリバウンドしただけという感じだ。MACDは月足、週足、日足いずれも下向き、日足のボリンジャーはなんとかマイナス2σの中に戻したが、まだマイナス2σの外側にはりついているにすぎず、月足もマイナス2σの近辺だ。
 国内に株価をあげる材料はどこにもみあたらないので、NYをにらんで一喜一憂するしかない。だがその肝心のNYは上でみたように、どうみても長期中期短期いずれも下降トレンドにしかみえない。本家がふたたび下へ動けば、とても抵抗力はないだろう。もっとも強気ばかりいっている証券会社のコメンテータですら、弱気になっているから、そんな雰囲気からはもう少しで底を打つかもしれないと期待はしたい。
 
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