ユリウスさんのブログ

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早春 -角ぐむ水仙と白梅一輪

 翔年は冬から春に向かうこの季節が好きです。まだ、冬なのですが、日の光がキラキラひかり、木々は眠っているように見えて春の準備をおこたりなくやっています。
 昨日は「いきいき塾」例会日でした。塾の庭も塾の周りのたんぼも野山も、冬の中の春の気持ちになっているようでした。

角ぐむ水仙  photo by iphone



早春の庭をめぐりて門を出でず   高浜虚子


梅一輪   photo by iphone


手のひらを添え白梅の蕾検る  大野林火
※検る=見る読むのでしょうか? 探梅の気分でしょうね。俳句では「冬」とされているけど、翔年の気分は春です。


塾の周辺の野山をながめていますと懐かしい「早春賦」が胸に浮かびました。


「早春賦」 吉丸一昌作詞 中田章作曲

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷融け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

ちょっと難しい言葉がありますね。
※賦=文体の性格としては漢詩と散文の中間のようなものを言うそうです。
角ぐむ=芽吹くこと。例えば葦(あし)・薄(すすき)などが芽吹く時に使う。
あやにく=あいにく。


もし、耳でお聞きになりたい方はで選曲してお聞き下さい。
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