映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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NYは下降トレンドに、ドル安は下値を試す動き

 懸念していたとおり、NY安とドル安円高を受けて、日経平均は急落し、ザラ場での昨年の安値をきって、新たな下値の模索にはいった。
 NYはどっとさげたあとで、3日には日足のボリンジャーの-2σの水準でとまって少し戻したが、戻したうちにはいらないほど弱く、基準線、転換線、雲の下限もはるかに割って、長い上髭までつけており、どうしようもなく弱い。まだ昨年安値の12724ドルまでは距離があるものの、日足のMACDもマイナスに沈んでいて、RCIも下降、依然あらゆる日足の指標が下降を示唆しており、安値の確認に向かうのではないか。昨年の安値が守れることを期待したいが、週足の一目均衡表、MACD、ボリンジャーバンドも下向き、月足の転換線も下に抜け、RCIも下降中。これからかみると安値を守ることもかなり困難であり、少なくとも長期の上昇トレンドはひとまずおわったと思わなければならない。
 これからのアメリカ経済の指標がどうなるかで浮き沈みが当然あるだろうが、一旦長期トレンドが転換してしまったとすれば、短くとも数か月から半年は停滞ないし後退局面となると思われる。
 とくに問題は、原油が、チャートでみても、上昇の勢いが弱まっていないことだ。日足、週足、月足のボリンジャーがいずれも上昇を示唆していて止まる気配がない。車依存社会のアメリカだから、原油の高騰は、消費を冷やす一方で、インフレの危険を高めてしまうから、政策当局の選択の余地を著しく狭める。金利を多少さげても、原油がこの調子で天井知らずで上昇していけば、景気を支えることができるかどうか、少なくともマーケットは、懐疑をふりはらえないでいるのではないか。
 為替が急激にドル安に進んでいるのも、金利差縮小という要因だけではなくて、こういうアメリカ経済の先行きへの不安が加わっているのかもしれない。日足のドル円のチャートは、ドルが一気に大きな窓をあけて雲の下限をつっきってドル安方向へ崩落、ボリンジャーでは+σから-σまで落下、MACDもRCIもドル安へ急落している。もともと月足、週足もドル安の方向に明確に向いているので、このあたりで止まるきざしはなく、昨年の107円を下抜けてしまえば、101円ぐらいまでいってしまうかもしれない。
 NYが下へ向き、円高ドル安がどこでとまるかわからないのでは、日経平均をあげようとしてもあがるはずはあるまい。月足でみても、転換線をわってしまったので、次は遅行スパンが雲とぶつからう14300円ぐらいまで下げにゆく可能性がある。事実月足のボリンジャーバンドは下に大きく開いて、-2σ近辺に達してしまっている。
 もっとも月足のMACDは急速に下降してゼロに近付いているものの、まだゼロラインでさげとまるかもしれないし、その一方で、月足のRCIは3.33と底値ゼロ近辺にきているから、半年ぐらいがまんすれば反転する可能性もないとはいえないだろう。いずれにせよ、数か月は底打ちを期待して待つということになるしかないだろうか。
 なかなかしんどい新年の幕開けだ。ねずみ年なので、チューイとしゃれているわけでもあるまいが。
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